ハピネット 【東証プライム:7552】「卸売業」 へ投稿
企業概要
当社グループのサステナビリティに関する考え方及び取組は、以下のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。
(1)基本方針
当社グループは、持続可能な社会の実現と当社グループの更なる企業価値の向上を一体として考え、「私たちはハピネス・ネットワーキングを展開し、エンタテインメント・スタイルの創造により人々に感動を提供し、夢のある明日をつくります。」というグループビジョンのもと、企業活動を通じて持続可能な社会の実現に貢献します。
(2)推進体制
当社グループは代表取締役を議長とし、各部門責任者をメンバーとするサステナビリティ委員会を設置し、サステナビリティ課題について、当社グループにおける重要課題(マテリアリティ)の特定、行動計画の策定、各施策の推進、目標の状況に関するモニタリングを行っており、活動状況を原則年1回以上取締役会へ報告しております。取締役会は、サステナビリティ委員会の活動状況を適宜監督し、当社グループの課題の認識と対応についての指示を行っております。代表取締役や各部門責任者が取組を自ら推進することで、サステナビリティを意識した経営を実施できる体制を構築しております。
(3)当社グループにおける重要課題(マテリアリティ)
当社グループではIIRC、GRI、SASBなどの国際的なガイドライン、SDGs課題などをベースにサステナビリティ課題、リスク項目を洗い出し、経営層へのヒアリングや従業員アンケート、ステークホルダーの意向、外部機関の評価をもとに重要度を判定し、優先順位をつけて取組を行っております。社会における課題と、当社グループの持続的成長、長期・中期ビジョンを踏まえた課題を抽出し、その課題の中から、事業活動における「リスク」「機会」を踏まえたうえで、「自社への影響」と「社会への影響」を軸に重要性について検討した結果、6つのマテリアリティを特定しました。
<当社グループのマテリアリティ>
2023年3月期のマテリアリティごとの取組実績は、以下のとおりであります。
| マテリアリティ | 当社グループの取組 | 2023年3月期実績 |
環
境 | ①廃棄物の削減、再利用 | ・廃棄量の削減 ・オリジナル商品の品質向上による 不良率の改善 ・リデュース、リユース、リサイクル の推進 | ・運用方法の見直しによる販促物廃棄量 の削減 ・カプセル玩具ショップにおけるPOSシス テム導入、販売データの分析・活用に よる廃棄量の削減 ・ペーパーレス化の推進 ・物流での商品梱包方法の見直しによる 廃棄量の削減 |
②サプライチェーンにおける環境負荷低減 | ・入荷回数、出荷回数の集約・削減 ・他社との共同配送の取り組み ・事業活動によるCO2排出量の削減 ・環境負荷が少ない商品の開発 ・環境マネジメント強化 ・ソリューション導入による環境負荷 低減施策の企画検討 | ・オリコン納品の拡大による梱包材の削 減 ・船橋ロジスティクスセンターにおける 全面グリーン電力の導入 ・環境係数管理の強化 ・カプセル玩具の補充・配送効率の向上 | |
社
会 | ③商品・サービスを通じた幸福で豊かな暮らしへの貢献 | ・商品・サービスを通じた楽しみの 提供、社会貢献 ・取引先・消費者視点に立ったサービ スの創造 ・新規事業の開発、創出に関する制度 の整備 ・サステナビリティの社内への理解 浸透 | ・スポーツ、ライブイベントグッズの開 発 ・映像作品のバリアフリーへの対応 ・ゲームイベントの実施による楽しみの 提供と取引先への貢献 ・カプセル玩具ショップの拡大 ・新規事業提案制度の設計、導入 ・当社グループのサステナビリティ課題 の社員への発信、理解浸透施策の実施 |
④ダイバーシティ&インクルージョンの推進 | ・サクセッションプランも含めた人材 育成プログラムの策定、推進 ・多様な人材が活躍できる制度・環境 の整備 ・従業員エンゲージメント向上施策の 推進 | ・育児勤務制度の利用可能期間の延長 ・物流部門でのシニア、外国人人材の採 用 ・従業員エンゲージメントの向上に向け たビジョン研修の実施 | |
⑤デジタルトランスフォーメーション | ・デジタル化による業務効率化の推進 ・経営・事業戦略を実現するDX推進体 制の確立 ・デジタル活用による新たなサービス の創造 | ・受発注システムの導入、OCRシステムの 導入等による業務の効率化 ・デジタルマーケティングの推進 ・カプセル玩具キャッシュレス自販機の 導入 | |
ガバナンス | ⑥健全かつ有効なコーポレートガバナンス基盤の構築 | ・適正なリスク管理運用体制の構築 ・コーポレートガバナンス・コードの 実行、関連施策の企画・提案 | ・当社グループの重要リスク項目、管理 体制の見直し ・事業継続計画(BCP)の見直し ・セキュリティ強化にむけたシステムア セスメントの実施 |
実績及び取組内容の詳細につきましては当社ウェブサイトに掲載しております。
URL https://www.happinet.co.jp/
(4)気候変動への取組と気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)への対応
当社グループは、当社グループにおける重要課題(マテリアリティ)と併せて、気候変動問題を取り組むべき重要な社会課題の一つと捉え、気候変動問題に対応するための活動を行っております。
当社グループは、TCFD(Task Force on Climate-related Financial Disclosures:気候関連財務情報開示タスクフォース)提言の枠組みを活用し、気候関連情報の開示を推進しております。TCFD提言に準じて特定したリスク管理及び機会の実現を通じて、気候変動問題に対して持続可能な社会の発展実現に貢献することを目指してまいります。
①ガバナンス
当社グループは代表取締役を議長とし、各部門責任者をメンバーとするサステナビリティ委員会を設置し、気候変動関連のリスク・機会への取り組みを含むサステナビリティ課題について、当社グループにおける重要課題(マテリアリティ)の特定、行動計画の策定、各施策の推進、目標の状況に関するモニタリングを行っており、活動状況を原則年1回以上取締役会へ報告しております。取締役会は、サステナビリティ委員会の活動状況を適宜監督し、当社グループの課題の認識と対応についての指示を行っております。代表取締役や各部門責任者がサステナビリティへの取り組みを自ら推進することで、気候変動関連リスクも考慮した経営を実施できる体制を構築しております。
②戦略
TCFDが提唱するフレームワークに則り、当社の「玩具事業」「映像音楽事業」「ビデオゲーム事業」「アミューズメント事業」を対象として、気候変動関連のリスク及び機会を特定いたしました。なお、気候変動関連のリスク及び機会の分析にあたっては、移行面での影響が顕在化する「2℃シナリオ」及び「1.5℃シナリオ」、物理面での影響が顕在化する「4℃シナリオ」を想定し、シナリオ分析を実施いたしました。
<当社グループにおける気候変動関連リスク>
分類 | 当社グループにおいて想定される影響 | 財務影響 | 対応策 | ||
1.5℃/2℃ | 4℃ | ||||
移行リスク |
政策及び規制 | ①炭素税の導入によるエネルギー調達コス ト増加 | 中 | ― | ・CO2排出量の管理および削減策の 実施(省エネルギー施策の推進、 再生可能エネルギーの利用等) |
②炭素税の導入による配送単価の上昇 | 中 | ― | ・配送の効率化、配送頻度の低減 | ||
③炭素税の導入による廃棄コスト増加 | 中 | ― | ・廃棄物の削減 | ||
市場 | ④リユース市場拡大による売上減少 | ― | ― | ・新規顧客層の開拓 ・デジタル・体験型ビジネスの拡大 | |
⑤再生可能エネルギー割合の高まりによる エネルギー調達コスト増加 | 中 | ― | ・省エネルギー施策の推進 | ||
物理リスク | 急性 | ⑥異常気象による供給・流通網への被害に 伴う売上減少 | 大 | 大 | ・BCP(事業継続計画)の継続的な アップデートと訓練の実施 |
慢性 | ⑦平均気温上昇による設備投資、電力コス ト増加 | 中 | 中 | ・省エネルギー施策の推進 |
<当社グループにおける気候変動関連機会>
分類 | 当社グループにおいて想定される影響 | 財務影響 | 対応策 | ||
1.5℃/2℃ | 4℃ | ||||
機会 | 資源効率 | ①省エネルギー機器等の導入によるエネル ギー調達コスト減少 | 中 | 中 | ・省エネルギー施策の推進 |
②配送効率向上による配送コスト減少 | 中 | 中 | ・配送の効率化、配送頻度の低減 | ||
③環境に配慮した配送形態への移行による 梱包材のコスト減少 | 中 | 中 | ・物流における梱包方法の見直し、 梱包材の削減 | ||
エネルギ|源 | ④配送車両のEV化による燃料コスト減少 | 中 | 中 | ・営業車のEV車への切り替え | |
製品およびサ|ビス | ⑤配送センターの低炭素化推進による取引 拡大・機会創出を通じた売上増加 | ― | ― | ・CO2排出量の管理および削減策の 実施(省エネルギー施策の推進、 再生可能エネルギーの利用等) | |
⑥環境配慮製品の開発・取り扱いによるサ ステナブル・エシカル消費ニーズの取り 込みを通じた売上増加 | ― | ― | ・環境配慮製品の開発・取り扱いに よるサステナブル・エシカル消費 ニーズの取り込み ・デジタル・体験型ビジネスの拡大 |
③リスク管理
当社グループではIIRC、GRI、SASBなどの国際的なガイドライン、SDGs課題などをベースに気候変動リスクも含めたサステナビリティ課題、リスク項目を洗い出し、経営層へのヒアリングや従業員アンケート、ステークホルダーの意向、外部機関の評価をもとにリスクの重要度を判定し、優先順位をつけて取組を行っております。
気候変動関連リスクの特定・評価・管理を含む気候変動への取組はサステナビリティ委員会にて行動計画の策定、各施策の推進、モニタリングを行っております。気候変動関連リスクの特定にあたっては、TCFDのフレームワークに準じ、政策及び規制リスク、市場リスク、物理リスク等を考慮し、抽出されたリスクについて、財務影響の大きさや、影響が及ぶ頻度などの指標から各リスクの重要度を評価しております。サステナビリティ委員会の活動状況は、原則年1回以上取締役会に報告され、取締役会での管理をもって全社的なリスク管理プロセスに統合されております。
④指標及び目標
当社グループでは、マテリアリティの一つとして「サプライチェーンにおける環境負荷低減」を掲げております。
また、気候変動関連リスクに関する対応策の推進度を管理するための指標として温室効果ガス排出量を指標として定め、削減に向けて取り組んでおります。
中期目標(~2030年):自社拠点における二酸化炭素排出量50%削減(2014年3月期比)
長期目標(~2050年):自社拠点における二酸化炭素排出量実質ゼロ
実績及び取組内容の詳細につきましては当社ウェブサイトに掲載しております。
URL https://www.happinet.co.jp/
(5)人的資本への取組
当社グループは、「人」に対する根本理念や経営における「人」の位置付けとあり方について定めた「人事憲章」において、人材育成を重要な経営課題として位置づけております。
当社グループが成長・発展をとげるためには、参画する一人ひとりの役員、社員の成長・発展が根本であり、社員が自らの夢と幸福な未来の実現のために仕事をすることを真に望み、その実現のために最大限の支援をおこなうことを表明しております。
また、当社グループのサステナビリティに向けた取り組みの重要課題(マテリアリティ)として「ダイバーシティ&インクルージョンの推進」を掲げております。
①戦略
当社グループにおける、人材の育成に関する方針及び社内環境整備に関する方針は、以下のとおりであります。
(人材育成方針)
当社グループは「経営の主体は人材である。」とのスタンスに立ち、人材の活動を通して経営資源の最大活用を図ります。
社員の能力開発と人材育成を重視すると共に、能力を最大限に発揮できる機会と場を創ります。
(社内環境整備方針)
長期的・戦略的視点に立ち社員の専門形成を支援するべく、学習体系を確立し、社員が主体的・自主的に参加できる環境を整備しております。
社員の多様なキャリア形成をサポートする研修のほか、育成層に向けた集中的な基礎教育、管理職層に向けたリーダー研修、各種通信講座など、社員の自己啓発や能力向上を図るための様々な制度を設けております。
経歴、性別、年齢、国籍等に関わらず、多様な価値観を有する従業員がその能力を十分発揮できる体制を整備することを推進しており、管理職への登用等については、その能力、経験等を考慮し行っております。
②指標及び目標
人的資本に関する取り組みの推進度を管理するための指標として下記を指標として定めております。
女性管理職比率:2026年3月末までに管理職に占める女性の割合:20%(2023年3月期実績 5.6%)
人間ドック(健康診断)受診率:100%(2023年3月期実績 100%)
ストレスチェック回答率:100%(2023年3月期実績 100%)
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