ハピネス・アンド・ディ 【東証スタンダード:3174】「小売業」 へ投稿
企業概要
以下に記載するうち、将来に関する事項は、当社グループが有価証券報告書提出日現在において合理的であると判断する前提に基づくものであり、様々な要因により実際の結果と異なる可能性があります。
当社グループでは、従前の経営理念や行動指針を継承しつつ、環境・社会・経済の持続可能性の観点から「サステナビリティの基本方針」を制定しております。この方針は、当社グループがサステナビリティ経営を行っていくうえでの基本的な考え方と行動規範を示すものであり、この方針に基づき、従業員一人ひとりが持続可能な社会の発展と中長期的な企業価値の向上に取り組んでいきます。
サステナビリティの基本方針 ハピネス・アンド・ディグループは「信頼とふれあいの輪」という経営理念のもと、事業を通じて、常に洗練された品のあるファッションを提供し続ける会社を目指しています。 この考え方のもとですべてのステークホルダーとともに、時代のニーズに合わせた環境づくり、組織づくり、人財づくり、商品づくりを推進してまいります。 |
(1)ガバナンス
当社グループは、様々な社会課題の解決に貢献し、持続可能な社会の実現と、当社グループの持続的な企業価値向上を目指し、各種会議体において、ESG経営の推進、SDGsを含めたサステナビリティに関する各種取組みの検討・報告を行っております。各種の取組みの進捗、状況把握及びリスクにつきましては、定期的に、取締役会に報告し、監督される体制を構築しております。
また、コンプライアンスに関する事項やリスクに関する事項につきましては、内部監査室及び社長室が中心となり、リスク管理体制を整えております。
なお、当社のガバナンスに関わる体制の全体像は、「第4.提出会社の状況 4.コーポレート・ガバナンスの状況等(1)コーポレート・ガバナンスの概要 ②企業統治の体制の概要及び当該体制を採用する理由 a.企業統治の体制の概要」に示されております。
(2)戦略
当社グループにおきましては、企業としての社会的責任(CSR)及び持続可能な開発目標(SDGs)の観点から、サステナビリティにつきまして、5つのマテリアリティ(人財戦略を除く)を特定しております。これらは、持続可能な社会の実現を目指して、当社が企業価値を高めていくために特に重要であると考える事項であります。
マテリアリティ | SDGs | 当社の取り組み |
1 貧困 | 1番目 貧困をなくそう | 「お買い物を通じて社会問題への解決を図る商品開発」をテーマに、世界最貧国バングラデシュの工場にPB製品製造を依頼しております。 |
10番目 人や国の不平等をなくそう | ||
2 健康・福祉 | 3番目 すべての人に健康と福祉を | 子ども虐待防止を呼び掛ける「オレンジリボン運動」への参加・支援を行っております。 |
バリアフリー基金の考えに賛同し、寄付を行っております。 | ||
3 ジェンダー | 5番目 ジェンダー平等を実現しよう | 特定の店舗をモデル店舗に設定し、女性の雇用制度と研修内容の見直しに取り組んでおります。 |
4 資源保全 | 12番目 つくる責任つかう責任 | ショッピングバッグを有料化することで、貴重な資源の消費量削減に努めております。 |
リサイクル素材を活用したPBダウンコートの開発・販売を行っております。 | ||
5 海洋保護 | 14番目 海の豊かさを守ろう | 「海への関心や好奇心の喚起、海の問題解決に向けたアクションの輪を広げる」という考えに賛同し、海と日本プロジェクト推進基金に寄付を行っております。 |
当社グループにおける人財戦略につきましては、大きく変化する社会環境、経営環境に対応するため、制度、教育において各種取組みを進めております。具体的には、自律型成長人財の育成を目指す<人財育成方針>と、働きやすい労働環境の構築を目指す<社内環境整備方針>の2本の柱を掲げて戦略を立てております。
<人財育成方針>
大きく外部環境が変化する現在におきましては、従業員に求められる知識・スキルは多種多様であります。このような状況において当社グループが持続的に成長を続けるためには、会社からの指示に対して受動的に動くのみならず、自らの意思で能動的に業務を遂行し、さまざまな環境の変化に対応しながら成長することができる人財が必要不可欠であります。
そこで、当社グループにおきましては、当社グループの経営方針や経営戦略を共通の価値観として持ちながらも、従業員が自ら考え、判断・行動し、それぞれの持つポテンシャルを最大限発揮できるよう、個々の能力開発を支援しております。
a.自律的なキャリア形成支援
当社におきましては、変化していく事業内容・外部環境において、従業員には自ら目指すキャリアと、そのために必要なアクションを考えることを推奨しております。制度といたしましては、各部署から求人を募り、従業員が自発的に応募し、マッチングによる異動を実現する社内公募制度を設けております。また、非正社員である従業員を対象とした正社員登用制度を設けており、意欲のある対象の従業員に対して更なる成長への道の門戸を開いております。
b.業務利用及び自己啓発促進のための資格取得の奨励
当社におきましては、上記の人財育成方針の一環として、社員の業務遂行能力の向上、自己啓発の促進による会社組織の活性化を目的に資格取得援助制度を設けております。具体的には、会社が認定しております6種類の資格について、受験料・登録料・更新料などを会社が負担する制度となっております。
c.人的資本価値を向上させるための教育研修
当社におきましては、人的資本の価値を向上させるための教育研修を、管理職及び経営陣が直接行っております。具体的には、階層別教育として、各階層に見合う知識やスキルの獲得を目的とし、対面及びオンラインの方式で、双方向の研修を実施しております。
<社内環境整備方針>
d.多様な働き方に応じた労働環境の整備
当社におきましては、フレキシブルで効率的な業務ができる就業環境を整えております。具体的には、テレワーク制度・店舗勤務者におけるシフト制・短時間正社員への雇用形態変更などの制度を導入しております。
e.働きやすい労働環境への取り組み
当社におきましては、従業員の職業生活と家庭生活との両立の支援を行うことにより、働きやすい就業環境を整えております。具体的には、育児休業等を取得しても中長期的に処遇上の差を取り戻すことが可能となる昇進基準及び人事評価制度の構築に向けた取り組みを行っております。また、年次有給休暇の取得を促進させるために、計画期間を設定しております。
(3)リスク管理
当社グループは、宝飾品やインポートブランド品等を中心とした小売業を主たる事業としております。そのため、輸入品商材の調達及び供給等、店舗の運営に大きな影響を与えるリスクの発生が想定されます。そこで、様々な観点からリスク要因の抽出・検討・対応に取り組んでおります。
人財の獲得競争の激化や転職などによる人財市場の活発化により、十分な多様性のある人財の確保及び育成ができず、当社グループの競争力が低下し、業績及び財務状況に及ぼすリスクがあります。従業員に成長の機会を提供し、活躍しやすい環境を整えることで、リスクヘッジに努めております。
抽出しましたリスク一覧につきましては、「第2.事業の状況 3.事業等のリスク」に示されております。
(4)指標及び目標
当社では、上記「(2)戦略」において記載いたしました、5つのマテリアリティの推進及び人材戦略の推進につきまして、次の指標を用いております。
戦略実現の要素 | KPI | 実績 | 目標 |
マテリアリティ2 健康・福祉 | バリアフリー基金への寄付 | H&D商品売上の0.5%を寄付 (2023年8月期) | 更なる寄付金額向上に努める |
マテリアリティ4 資源保全 | ショッピングバッグの有料化 | 有料化により販売件数当たりのショッピングバッグ利用率69%削減 | 更なる拡大を目指す |
マテリアリティ5 海洋保護 | 海と日本プロジェクト推進基金への寄付 | H&D商品売上の0.5%を寄付 (2023年8月期) | 更なる寄付金額向上に努める |
自律的なキャリア形成支援 | 社内公募制度 | 2件 (2023年8月期までの2年間) | - |
正社員登用制度 | 14件 (2023年8月期までの2年間) | - | |
業務利用及び自己啓発促進のための資格取得の奨励 | ジュエリーコーディネーター検定合格者 | 41名合格(2023年3月試験実施ジュエリーコーディネーター検定) | 全店舗1名以上の同検定3級保有者在籍を目指す |
働きやすい労働環境への取り組み | 管理職に占める女性労働者の割合 | 29.2% | 更なる女性活躍に向けて女性管理職割合向上を目指す |
男性労働者の育児休業取得率 | 60.0% | 更なる制度の周知を通じて取得割合向上拡大を目指す |
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