企業ニューテック東証スタンダード:6734】「電気機器 twitterでつぶやくへ投稿

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企業概要

 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末日現在において当社グループが判断したものであります。

1.経営方針

(1)会社の経営の基本方針

 当社グループは、社会から信頼される企業集団となることを目指し、人間尊重、豊かな価値の創造、そして人々の生活・文化への貢献を経営理念に掲げています。

 この経営理念の下、

① コーポレート・ガバナンスを構築し、コンプライアンスの遵守を推進してまいります。

② 常に顧客の満足する製品の開発と品揃えにより、売上高と利益の拡大を図り、社会に貢献し、株主還元、従業員の生活向上の糧としてまいります。

③ 健全な事業活動を通じて、顧客、株主、従業員をはじめ、すべての人々を大切にしてまいります。

(2)目標とする経営指標

 当社グループは、企業価値の向上と財務基盤の強化を目指すため、売上高、利益の成長を第一の目標として「ROE(自己資本利益率)10%以上」に取り組んでまいります。

(3)経営戦略

① 時代と顧客のニーズに適合した製品の品揃え。

② 取引先拡大とあらゆる製品との組み合わせによる「ソリューション販売」の提案営業。

③ 従業員の技術力向上による製品サポート体制の強化。

2.経営環境及び優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 新型コロナウイルス感染症の経済活動への影響はほぼ解消されましたが、ロシアによるウクライナ侵攻の長期化や、新たにイスラエル・ハマス紛争が勃発するなど、地政学的なリスクが高まりました。このような中、物価上昇や資源価格の高騰、海外景気の下振れなど、企業収益に与える悪影響が懸念され、経済への影響等を注視する必要があります。

 また、多くの海外ベンダを含めた厳しい市場競争のマーケットのこのような局面でこそ、従来よりも低コストで同等以上の機能を実現し品質の高い製品やソリューションに一層の注目が集まり、企業の真価が問われるものと認識しております。

 当社グループは、多様化する市場の要求に応じて最適なストレージソリューションの提供を行うため、製品ラインナップの拡充及び開発・生産・検査・保守体制の強化に努めてまいります。

 生成AIへの期待が高まっている中、当社の得意分野でもあるGPUを搭載したハイパフォーマンスサーバ及びエッジコンピュータの販売に一層注力します。

 IT市場においては、企業の基幹を担うハイエンド市場向けストレージ製品の取り扱いを開始し、大容量ストレージ分野に加えて新たな市場を開拓します。

 非IT系市場に対しては、現状のOEM製品のラインナップを一層充実し、ミラーカード、RAID及びそれらを組み込んだサーバ製品の継続供給、医療ヘルスケア、監視カメラ、デジタルサイネージやリッチコンテンツ向けに特化したストレージ製品など水平展開に努め、新たなストレージコントローラの開発及び評価・品質に必要な技術力を強化しております。また、新規事業として長年培った生産技術を活かしキッティングビジネスを開始いたします。

 これらの戦略を通し、当社グループ事業の安定した成長と利益率の向上を図ってまいります。

(1)営業活動の強化

 お客様の最も身近なストレージのプロ集団となるべく営業部門ではエンドユーザとの会話を通して最適な製品、ソリューションご提案やどのような製品や機能が市場で求められているのかを吸い上げてまいります。また、Web等によるセミナーや展示会など様々な営業強化施策を引き続き講じてまいります。さらに販売パートナー、OEM先、協業メーカ、仕入れ先、業務委託先やエンドユーザなど当社を取り巻く企業との共創し成長し続ける体制を築いてまいります。

[ハイエンドクラスへ参入]

 ペタバイトの単位が当たり前になった今、増加の一途を辿るデータ・ワークロードに対し、データストレージに求められるのは、スピード/信頼性/効率性と持続可能であることです。新製品MAGNAシリーズは、これら全てを実現してゆくデータストレージ基盤として業界スタンダードを目指し、オールフラッシュ/スケールアップ/バックアップのフルラインナップを市場に展開いたします。インテリジェントで革新的なハードウェアプラットフォームを実装し、高いセキュリティと独自のアルゴリズムで、MAGNAシリーズはデータのパワーを解放します。

[新規事業への取組み]

 これまでの経験を活かし、キッティング事業を開始いたします。

 お客様のご要望に応じて、PCやサーバーにソフトウエアをインストールしてお客様先にてすぐにご利用いただける状態でお渡しいたします。

 本新規事業は子会社の株式会社ITストレージサービスと連携して推進して参ります。

[ストレージ・ソリューション販売の拡充と推進]

 AI・ディープラーニング、医療ヘルスケア、監視カメラ及びリッチコンテンツ市場に対しそれぞれに特化したエンジニアも参画するプロジェクトチームを作り、勉強会を定期的に開催し営業からのフィードバックを受けお客様の真に求めている製品をご提供可能な体制を整えてまいります。ハードウエアだけでなくソフトウエアを組み込んだより付加価値の高いアプライアンス製品やサービスにも注力してまいります。

[OEM製品供給の推進]

 引き続き、ミラーカード、RAIDコントローラ等OEM製品(相手先ブランドで販売される製品)の供給を推進しビジネスを拡大してまいります。また、自社独自検査基準にて検査したSSDやHDDについても拡販してまいります。

[製品企画開発力の強化]

 営業・技術・開発部門が連携した製品の企画開発力を強化してまいります。市場の変化やニーズをより的確に捉えた製品を開発できる体制づくりを推進することにより、業界初となる製品の持続的な創造を目指してまいります。持続的な成長を実現するためには既存ビジネスの拡大はもとより、新たな付加価値を創出していくことが課題の一つであると考え、あらゆる可能性を追求してまいります。

(2)生産体制の強化

[品質管理体制の強化]

 ストレージ製品にはお客様の貴重なデータが保存されております。安価な製品でもSSD・HDDが大容量化することに伴い膨大なデータが保存されています。当社の使命は、いかなる製品の場合においてもお客様データを喪失することなく確実に保存することと考えております。

 そのためには、製品開発、部品選定、評価、生産、検査といった上流から下流までの品質をそれぞれ向上させることが極めて重要なことであり、体制および技術力の向上に努めております。

 また、大手メーカの品質保証部門の監査にも耐えうる品質管理体制を敷き、当社独自の既設SSD・HDD検査装置の効果的な運用も含め、引き続き製品品質の向上に一層注力してまいります。

[生産の効率化と仕入価格の圧縮]

 当社グループの特徴であるファブレス生産体制を強化し、生産委託先との緊密な連携を行うことで、自社開発製品の生産効率化、品質向上、仕入れ価格及び在庫の削減を図ります。また、海外調達先との連携を図り、価格競争力強化および調達スピード、品質向上を更に目指します。

(3)情報セキュリティに対する取り組み

 より高度化するセキュリティリスクへ対応すべく「セキュリティ対策委員会」を運営しておりますが、定例会のフィードバックで様々な対策を講じ一定の成果が出ております。今後も企業価値の毀損が発生しないよう、各委員の知識レベルを引き上げ社内外を監視してまいります。

(4)サステナビリティについての取り組み

 ニューテックグループはEnvironmental(環境)、Social(社会)、Governance(企業統治)に着目し、未来につながるITインフラの一端を担う事業活動を通じて、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。

① E(環境)

 CO2排出量低減活動など環境にやさしいものづくり、ISO認証、省エネ促進、紙の使用量削減、廃棄物3R活動、事業所周辺の清掃美化活動参加

② S(社会)

 安全な職場環境の維持向上活動、心身の健康維持・増進、社内教育充実、資格取得支援、働き方改革推進、多様な人材が働きやすい職場づくりと雇用平等

③ G(企業統治)

 強靭なIT基盤を構築するストレージ製品開発、法令遵守・公正公平

(5)働き方改革への取り組み

 政府主導で働き方改革への取り組みが多くの企業で推進されています。当社グループでは、仕組みを作るだけではなく、管理職主導で不効率な現行業務をリスト化したうえで見直し、必要であればRPAを駆使し改善に取り組み、全従業員がより良く幸せに働ける環境を構築してまいります。

(6)人材育成及び確保への取り組み

 継続的な成長を遂げるため、市場でのシェア拡大を図るために人材の増員と育成が必要であると認識しています。当社グループでは、継続的に採用活動を実施し、より質の高い人材を確保してまいります。また、多様な個が活躍できる環境・組織風土を整備し新たな労働環境を見据えた働き方推進、最適な配置等、社員のエンゲージメント向上に取り組んでまいります。新入社員を含めた社内教育プログラムを策定し継続的な人材育成に努めます。

(7)広告宣伝活動の強化

 当社グループは、ストレージ市場では一定の認知度はあるものの、IT市場全般や非ITの監視カメラ、リッチコンテンツ、デジタルサイネージ、HPC市場においての認知度は低いと認識しております。この状況を打破すべくWebをリニューアルいたしました。さらにSNSや展示会を通じて当社や当社製品の認知度を高める活動を継続的に実行してまいります。

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