企業ナトコ東証スタンダード:4627】「化学 twitterでつぶやくへ投稿

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企業概要

 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

(1)経営方針

 当社グループは、「ユニークな発想で新しい価値を創造する」ことを基本理念に、絶えず独創的、革新的な研究と技術力の向上に努め、付加価値の高い製品を開発し、これを事業基盤としてグローバルに展開を行ってまいります。

 事業活動にあたっては、お客様の満足度を第一とし、品質と機能において常に優れた製品、サービス、情報を提供することに努め、事業収益、経営効率の向上を図ってまいります。また、環境保護・安全の確保にかかわる活動にも積極的に取り組み、株主様並びに社会から評価される企業を目指します。

(2)経営戦略等

 当社グループは上記経営方針に沿い、企業活動を展開してまいりますが、次の経営環境に対し、優先的に対処すべく課題に取り組むことにより経営基盤の安定と市場の拡大に努めております。

① 持続可能な社会の実現(SDGs実現に向けたESGやカーボンニュートラルへの対応、消費行動・ニーズの変化(価値観の多様化・グローバル化))

② 技術革新の進展(塗装レス技術、高効率塗装技術、デジタル技術等の多方面にわたる活用)

③ 政治・経済の不透明・不確実性の増大や地政学的リスク(原材料の高騰及び調達不安、新設住宅着工など個人消費の低迷、為替変動)

④ 法律・規制等の遵守(世界的な環境規制の強化、化学物質管理の厳格化)

⑤ 事故・災害リスクへの対応(地震や水害等による操業停止リスク)

(3)経営環境

 当社グループは、経営をとりまく環境として、以下のように認識しています。

① 環境意識の高まり(SDGs実現に向けたESGやカーボンニュートラルへの対応、世界的な環境規制の強化)

② 技術革新の進展(塗装レス技術、高効率塗装技術、デジタル技術による多方面での大きな変化)

③ 政治・経済の不透明・不確実性の増大や地政学的リスク(パンデミックによる影響、原材料調達や輸出入、新設住宅着工件数など個人消費の変動、為替の影響、カントリーリスク)

④ 事故・災害等による操業停止リスク(地震や水害などへの対策)

⑤ 消費行動・ニーズの変化(価値観の多様化・グローバル化)

(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当社グループは、以下を重点課題として設定し、持続可能な社会の実現に向け変化するお客様のニーズを踏まえた製品開発と事業拡大、DXを活用した生産革新やサービス提供、そしてグローバル展開を加速する組織づくりをグループ全体で推進してまいります。

①中長期を見据えた研究開発・製品開発

 「ポリマー材料技術」を根幹とし、「分散技術」「コーティング技術」「色彩技術」の4つの要素技術を組み合わせ、次世代を見据えた研究開発体制を構築してまいります。また、新たな材料・製法を活用し、機能性や意匠性、質感を追求した、独自性のある高付加価値製品を開発してまいります。

②既存製品・新規製品による事業拡大

・既存製品による事業拡大

 製品を使用するユーザーに対して、塗装工程の短縮、作業性改善、LED硬化塗料、バイオマス樹脂配合等による省エネなど、CO2削減や生産コスト低減に寄与する製品を提供してまいります。また、遮熱性や高防錆等の機能付与された粉体塗料の普及、使用済み溶剤の回収・蒸留再生(リサイクル)などにより、環境対応製品・サービスを拡充・拡販してまいります。

・新規製品による事業拡大

 インクジェット加飾とコーティングを組合せたデザイン性の高い意匠・色彩や質感の提案、塗料レスに対応した機能性フィルム、プラスチック成形用添加剤などへと製品領域を広げてまいります。また、モビリティやエレクトロニクスなど今後需要が高まる分野へ積極的に展開してまいります。

③グローバル展開の推進

 中国、東南アジアではグループ拠点の活用を推進し、市場拡大を目指してまいります。また、北米・インド等需要増加が見込まれる地域に製品を供給できる体制を構築いたします。さらにこれら成長市場や成長分野への参入・拡大を視野に、事業・業務提携等も継続検討してまいります。

④生産体制の強化

 成長市場・成長分野への参入・事業拡大を見据え、日本・中国・フィリピン・ベトナムの各生産拠点を最大限活かすことができるよう、グループ全体の生産体制の強化・最適化を図ります。なお国内生産においては、現施設の利点を最大限活用すると共に、今後の生産増や高品質が求められる製品にもフレキシブルに対応可能な生産設備(省人化・自動化設備の導入、DXの活用)を備えた工場へのリニューアルや業務提携を検討してまいります。

(5)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等

 当社グループは、独創的な高付加価値製品を開発し、生産性の向上を推進するなかで収益率を重視した経営を目指し、売上高営業利益率15%、海外売上高比率30%を目標としております。

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