ダイナパック 【東証スタンダード:3947】「パルプ・紙」 へ投稿
企業概要
当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1)会社の経営の基本方針について
当社グループは、創業以来、「包装」を通じて人から人へ、企業から企業へと顧客の想いを大切に包んでお届けすることを基本的な概念としており、段ボール、印刷紙器、軟包装材および紙製緩衝材などの環境対応商品などを併せ持つ総合包装企業として、国内だけでなく海外にも事業を展開しております。
また、当社グループは「パッケージを通じて社会のあらゆるニーズに応え、社会の役に立つ企業を目指す」ことを経営理念としており、加速する市場の変化、技術革新またはニーズの多様化など様々な環境変化に対し、当社グループの技術力、デザイン力、マーケティング力および提案力などに磨きをかけ、スピード感をもって取り組み、弊社を取り巻く多くのステークホルダーから満足と信頼を得られる企業として成長してまいります。
(2)目標とする経営指標について
当社グループは、2024年から2026年の3年間で積極的な投資を行い、収益力の強化を図ることで2026年度の連結売上高を700億円、連結営業利益を30億円、連結営業利益率を4.3%とすることを目標としております。
なお、前中期経営計画期間の最終年度である当連結会計年度におきましては、目標とする経営指標を連結売上高567億円、連結営業利益12億円、連結営業利益率2.2%としておりましたが、2023年度の連結売上高は580億円、連結営業利益は19億円、連結営業利益率は3.3%でありました。
また、収益力の強化に加え、収益に応じた株主還元施策などにより企業価値向上を図ることで、ROEおよびPBRの一層の向上を目指してまいります。
(3)中長期的な会社の経営戦略および優先的に対処すべき課題について
当社グループでは、2024年から2026年度までの3年間を対象期間とした中期経営計画を2024年2月8日に公表しております。
中期経営計画の命題を「現在の深化と未来の創造」とし、2つの成長戦略を掲げ取り組みを進めてまいります。
ⅰ) 「既存事業強化」・・・現在の深化
➢ 主力事業である段ボール事業の収益力強化
・ 適正生産量で利益最大化を実現する商品・顧客ポートフォリオへの組み換え
・ 原価分析から弱点を明確にし、原価低減に直結する改善活動
・ 物流クライシス2024への対応
・ サステナビリティ経営の推進
ⅱ) 「成長分野の取込みと創出」・・・未来の創造
➢ 自社が保有しない経営資源を取込み成長を加速
・ M&Aの積極的な実施
・ 国内・海外の生産拠点を拡充
・ 新規事業展開
この2つの成長戦略を支える項目として次の3項目を掲げております。
a)開発設計力の強化
・ サステナブル包装
・ 顧客価値の創造
・ デジタル印刷の追求
b)人的資本の充実
・ 働き方の選択肢を増やし、ワーク・イン・ライフを充実
・ やりがいのある仕事でエンゲージメントを高め、充実した生活と幸せを実現
・ 安全で快適な職場環境を整備、ダイバーシティ&インクルージョンを推進
c)業務革新&生産革新
・ 基幹システムの刷新
・ 生産のDX推進とデジタル印刷機を活用した生産革新
なお、この中期経営計画期間における企業価値向上に向けた「成長戦略施策」および「株主還元施策」にかかる財務戦略3か年計画は次のとおりとなります。
<キャッシュ・イン>
a)営業キャッシュ・フロー:12,000百万円
b)政策保有株式の縮減および有利子負債による調達:10,500百万円
合計(a+b)=22,500百万円
<キャッシュ・アウト>
a)成長投資資金
ⅰ)現在の深化(既存事業の強化)
・環境投資:1,000百万円
・事業筋肉質化:5,500百万円
ⅱ)未来の創造(成長戦略投資)
・国内事業の競争力強化およびM&A:13,500百万円
b)株主還元資金
・配当還元;自己株式取得:2,500百万円
合計(a+b)=22,500百万円
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