ダイセル 【東証プライム:4202】「化学」 へ投稿
企業概要
当社グループのサステナビリティに関する考え方及び取組は、次のとおりです。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。
(1) サステナビリティ全般
①ガバナンス
当社グループでは社長を委員長とし、CSR関連部門の部門長を委員、全ての専務執行役員・各事業部門・R&D部門および生産部門の担当役員ならびに主要グループ会社の役員がアドバイザーとして参加するサステナブル経営委員会(通常3回/年)を設置しています。
当委員会では、重要課題である循環型社会の推進や気候変動への対応について経営レベルでの議論を行うとともに管理を行います。
取締役会はサステナビリティ重要課題(マテリアリティ)に関連するKPI(重要業績評価指標)の進捗状況など、サステナブル経営委員会からの定期的な報告を受けることにより、当社グループのサステナビリティ推進状況を監督します。
2022年度は計3回サステナブル経営委員会を開催し、主にマテリアリティ選定とそのKPI、気候変動や人権問題への対応などについて討議し、その内容について取締役会で報告いたしました。
引き続きサステナビリティに関連する課題の解決、取り組みのレベルアップに向けて歩みを進めていきます。
ダイセルグループは、価値共創によって人々の幸せを実現するという基本理念のもと、サステナブル経営方針に基づき、事業活動を行っています。中期戦略『Accelerate 2025』の策定にあたり、その実現を促進するサステナビリティ重要課題(マテリアリティ)を特定しました。今後も、事業活動を通じたサステナブル社会の実現を目指していきます。
・マテリアリティ特定の背景と考え方
サステナブル経営方針の製品(Product)・製造プロセス(Process)・働く人(People)の3つの観点から、社会課題の解決に対してダイセルグループの強みを生かしてどのような貢献ができるかを考えるとともに、安全・品質・コンプライアンスなどの最重要基盤に関する項目も取り上げました。
・マテリアリティ特定プロセス
ステップ1 社会課題の抽出
国際的なガイドライン、SDGs、国連グローバル・コンパクト原則、業界団体ガイドラインを参照し、ダイセルグループが取り組むべき課題を抽出しました。
ステップ2 優先順位付け
ステップ1で抽出した項目において、「ステークホルダーにとっての重要度」と「ダイセルグループにとっての重要度」の2軸で、優先順位が高い重要テーマを特定しました。
ステップ3 妥当性確認
ステップ1・2で特定した重要テーマの妥当性について検討を行ったうえで、最高責任者(社長など)を含む取締役会/経営会議で報告し、了承されました。
ステップ4 マテリアリティ・KPI策定
1から3のステップを通じて、15項目のマテリアリティ及びKPIを特定しました。定期的な進捗評価を行うことで、CAPDサイクル※を回していきます。
※CAPDサイクル:計画を起点とした活動では重要な事実を見落としてしまうおそれがあると考え、当社では一般的なPDCAではなく、CAPDを改善サイクルとしています。
②戦略
特定したマテリアリティとそれぞれの戦略と指標・目標は次のとおりです。
〇ダイセルグループの成長と価値共創に向けたマテリアリティ
No. | サステナビリティ 重要課題 (マテリアリティ) | 主な取組内容 | 指標 | 目標 (注1) | 実績 (注1) | 注 |
1 | 美と健康への貢献 | ・サステナブル素材の化粧品原料、健康食品の提供 ・医薬医療市場へのソリューション提供 | 機能性食品素材の年間延べ提供人数 | 2025年度 223万人(2020年度実績2倍) | 129万人 | 2 |
当社キラルカラムの医薬品分析法への採用件数(JP、USP、EP) | 2025年度 95件(累計) | 83件(累計) | 2 | |||
2 | スマート社会へのソリューションの提供 | ・半導体プロセス用溶剤、レジストポリマーの提供 ・ディスプレイの高機能化に貢献する機能フィルムの提供 | 先端半導体製造プロセスには不可欠な安全性の高い高沸点溶剤の新商品率 | 2025年度 23.9% | 0.7% | 2 |
3 | 安全・安心を社会へ提供 | モビリティの安全・安心を守る製品の提供 | 自動車一台当たりの当社安全装置の平均搭載個数 | 2025年度 3個/台 | 2個/台 | 3 |
多様化する小型モビリティや家庭内事故を防ぐ新安全デバイス上市数 | 2025年度新安全デバイス提案 2030年度 2件 | 研究・開発中 | 2 | |||
4 | 環境に貢献する素材や技術の提供 | 環境対応プラスチックなど環境負荷を低減する素材や技術の提供 | 製品を構成する循環型原料の使用率 | 2030年度 30%以上 | 15.2% | 4 |
環境対応型酢酸セルロースの製造量 | 2025年度 10,000~20,000t/年 | 8,014t | 2 | |||
5 | 循環型社会構築への貢献 | ・バイオマスバリューチェーン構築 ・廃棄物やCO₂の再利用 | 社会に向け、天然素材を利用した資源循環システムの対外的な提案数 | 2025年度 3件 | 研究・開発中 | 2 |
6 | 気候変動への対応 | (3)気候変動 参照 | 同左 | 同左 | 同左 |
|
7 | ダイバーシティ&インクルージョンの推進(多様性) | 性別、年齢、国籍、障がいを問わず誰もがイキイキ働く職場の実現 | 女性リーダー職(管理職)比率 | (2)人的資本・多様性 参照 | 同左 | 5、6 |
障がい者3年超在籍率 | (2)人的資本・多様性 参照 | 同左 | 5、6 | |||
8
| 人の成長のサポート(人的資本) | ・専門性を磨く人財育成 ・挑戦する人を後押しする仕組み作り ・公平性が高い評価システム構築 | ・人財育成に関する取組状況、人事制度見直し状況 ・キャリアセミナーや部門長向けマネジメント研修の導入・見直し状況 | 毎年度実績を開示 | ・主体的に 自らのキャリアを選択できる人事制度に変更 ・「キャリアチャレンジ制度」導入 ・50代前半の社員を対象に年代別研修開催 | 5 |
〇ダイセルグループの存立とガバナンスの基盤に関わるマテリアリティ
No. | サステナビリティ 重要課題 (マテリアリティ) | 主な取組内容 | 指標 | 目標 (注1) | 実績 (注1) | 注 |
9 | 環境負荷の低減 | 廃棄物削減とリサイクル | 産業廃棄物の再資源化率 | 2025年度 99%以上 | 97.7% | 7 |
10 | 保安防災と労働安全衛生 | ・保安事故撲滅 ・クライシスアセスメントによる被害の極小化 | 重大労災件数 | ゼロ件を継続 | ゼロ件 | 5 |
重大保安事故件数 | ゼロ件を継続 | ゼロ件 | 5 | |||
過去トラブル(労災、保安防災)に基づいた安全教育実施率 | 100%を継続 | 100% | 5 | |||
11 | 化学品安全と品質の向上 | ・品質マネジメント強化 ・化学物質情報管理と情報提供 | RC関連法規の監査実施率 | 2025年度 100% | 21% | 5 |
顧客苦情への24時間以内の1次回答率 | 2025年度 100% | 63% | 5、8 | |||
12 | 人権の尊重 | ・人権デュー・ディリジェンスの構築と実施 ・人権侵害の是正・救済の仕組みの構築や教育 | ダイセルグループ、サプライチェーン全体に対する人権尊重への取組状況(人権デュー・ディリジェンス実施状況) | 毎年度実績を開示 | ・グループ企業 国内: 16社/18社 海外: 21社/39社実施 ・サプライヤーの人権デュー・ディリジェンス実施計画立案 | 9 |
13 | 働きやすい企業文化の醸成 | ・労働時間短縮と有給休暇取得率向上 ・柔軟な働き方への支援 | 連続休暇取得率(年一回5日連続休暇) | 2025年度 100% | 「サンクスホリデー」の試行 | 5 |
社員の健康促進に関する取組状況 | 毎年度実績を開示 | ・交代勤務者の休日数増加 ・「グループ健康サポートセンター」設置 | 5 | |||
14 | 責任ある調達 | サプライチェーン全体のCSRレベル向上 | 持続可能な調達率 (SAQの結果、弊社基準点を満たす原燃料サプライヤーの割合) | 2023年度 100% | 72% | 2 |
15 | グループ・ガバナンスとコンプライアンスの基盤強化 | ・コーポレートガバナンス強化 ・コンプライアンス徹底 ・リスク管理強化 | 取締役会による監督機能強化の取組状況 | 毎年度実績を開示 | 第三者機関による実効性評価の2022年度実施に向け、取締役会にて議論 | 5 |
経営判断を要する重要性の高い案件に対し、法的視点よりチェック、対応がなされている率 | 100%を継続 | 100% | 5 | |||
ヘルプライン通報件数 | 毎年度実績を開示 | 50件 | 2 | |||
コンプライアンス違反を発見した際に迷うことなくヘルプラインに通報できると思われる役職員の比率(=ヘルプライン通報訓練を経験した社員の比率) | 2025年度 100% | 8.5% | 7 |
(注)1 特に記載がない限り、表中の目標及び実績については、2021年度の情報に基づいて記載しています。
2 当社グループ(連結)を対象に集計しております。
3 日系自動車メーカー向け製品を対象に集計しております。
4 株式会社ダイセル、ポリプラスチックス株式会社、ダイセルミライズ株式会社の主要樹脂材料を対象に集計しております。
5 提出会社単体を対象に集計しております。
6 2022年度の目標及び実績を「(2) 人的資本・多様性」に記載しております。
7 提出会社単体及び国内グループ会社を対象に集計しております。
8 顧客苦情への24時間以内の1次回答率は株式会社ダイセルの国内製造拠点を対象に集計しております。
9 グループ企業の母数は2022年3月時点の人権デュー・ディリジェンス対象候補の企業数を記載しております。
③リスク管理
当社グループは、リスク管理を経営の重要な業務と認識し、企業活動に潜在するリスクへの適切な対応を行うとともに、リスクが顕在化した際の影響の最小化を図っています。
気候変動は、サステナブルな経営における重要なリスクと捉え、当社リスク管理体制の下、リスク評価、対応とその実施状況の確認を行います。重大な課題に対しては、サステナブル経営委員会にて詳細な検討を行います。
(a) 体制
当社は、各組織のリスク管理を統括・推進する組織として、企業倫理室担当役員が委員長を務め、各コーポレートの部門長を委員とするリスク管理委員会を設置しています。リスク管理委員会は、各組織のリスク管理活動報告およびリスク棚卸し結果により、リスク対応策の進捗状況の確認を行い、必要に応じて助言や支援を行います。全社的な対応が必要と判断されるリスクにはプロジェクトなどを立ち上げて対策を進めます。また、当社グループが置かれている事業環境や社会情勢を考慮して、再点検すべきリスクを「重点確認ポイント」として設定し、各組織において再確認および対策の見直しなどを行います。
なお、当該委員会で議論された、重点確認ポイントや当社グループの経営に重大な影響を及ぼすリスクへの対応策の進捗状況、次年度のリスク管理の方針、BCPの整備状況、その他重要事項については、年度末の経営会議および取締役会に報告しています。
(b) リスク管理の方法
当社グループでは、当社の各部門・各グループ企業(以下、各組織)がその本来の業務の一部として適切なリスク管理を行うためのCAPDサイクルをまわしています。各組織において、事業目標の達成に重大な影響を及ぼすリスクを特定(Check)、できる限り顕在化させないための対策や、万が一顕在化してしまったとしても被害を最小限にするための対策の検討および計画立案(Act, Plan)、対策の実施(Do)、そして、一定期間後のリスクの再評価(Check)とそれに伴う対策内容の再検討(Act)を行っています。
④指標及び目標
②戦略に記載の指標・目標・実績を参照
(2) 人的資本・多様性(人の成長のサポート、ダイバーシティ&インクルージョンの推進)
①ガバナンス
(1)に記載のサステナビリティ全般を参照
②戦略
当社グループは、基本理念の下に「サステナブル経営方針」を置いています。その中で、人についてはサステナブルピープル(Sustainable People)を掲げ、多様な社員が全員、存在感と達成感を味わいながら成長する「人間中心の経営」を進めます、と方針を定めています。これが当社グループの人に対する考え方、すなわち人事方針です。
「人間中心の経営」は、当社が長年持ち続けている考え方ですが、2020年に始まる長期ビジョンを機に、改めて、多様性や人の幸せをより前面に打ち出し、新たな人事方針として、ダイセルグループ社員へ発信しました。そして、人事方針を軸に、人の成長のサポート、ダイバーシティ&インクルージョンの推進、働きやすい企業文化の醸成など各種取り組みを進めています。
――― ダイセルグループ人事方針 ―――
方針 | 指標 | 目標 | 実績 | 注 | |
人材の育成に関する方針 | 当社グループは、多様な社員が存在感と達成感を味わいながら成長できるようサポートしています。人への投資を進める裏には、社員一人ひとりが技と心を磨き、会社という場を活用して自己実現を叶えて欲しいという思いがあります。自己実現を目指す中で、自分の仕事に誇りをもって仕事をし、よいものを社会へ送り出すことで、社会の人々の幸せに貢献していきます。
人財育成にあたっては、以下の基本的な考え方を定めています。 ・それぞれの国や地域で定められた決まりごとに則し、「安全」「品質」「コンプライアンス」を最優先に、仕事ができる人財を育成する。 ・多様な人財が成長できるよう、一人ひとりに合わせた公平な育成機会の提供と適正配置を実施する。 ・ダイセルグループがワンチームとして機能するため、チームワークを重視する人財を育成する。 ・専門性を磨き、得意領域で輝ける人財を育成する。 ・自己研鑽への意欲を高め、社員の能力向上へのサポートを最大限実施し、社員のエンプロイアビリティ向上に努める。 ・一人ひとりのキャリアを会社・職場・個人それぞれが考え、育成につなげる文化を醸成する。 | 研修時間 (一人当たり) | 未設定 | 5.4時間 | 1、2 |
・人財育成に関する取組状況、人事制度見直し状況 ・キャリアセミナーや部門長向けマネジメント研修の導入・見直し状況 | 毎年度実績を開示 | ・社員のキャリア自律を支援する体制強化 -50代向けキャリア研修に加え40代向けの研修を追加し、年代別キャリア研修を拡大 -人事担当部門にキャリア支援室を設置し、社員が主体的にキャリアを選択できるように支援 ・デジタルリテラシー教育に業務マネジメントコース(データ活用の課題設定、投資提案から業務への適用までの企画を実践するコース)を追加 |
| ||
社内環境整備に関する方針 | 当社グループは、多様な社員が個々の能力を発揮し、活躍できる環境づくりに取り組んでいます。
また、当社グループは「ダイセルグループ レスポンシブル・ケア基本方針」に則り、研究開発・製造・物流など、全ての取り組みにおいて、リスクアセスメントを行い、安全を確保するための諸施策を推進しています。 全ての事業場で協力会社も含め、安全を最優先したモノづくりを大前提に、生産現場の基盤整備の取り組みとして、3S(整理・整頓・清掃)・HH(ヒヤリハット)・KY(危険予知)を推進しています。
まずは社員一人ひとりとその家族の幸せが前提としてあり、それを実現した先に社会の人々の幸せがあると当社は考えています。全グループ社員がやりがいをもってイキイキと働けるよう、一人ひとりを大切にする「人間中心の経営」を貫き、サステナブルな社会の実現を目指します。 | 重大労災件数 | ゼロ件 | ゼロ件 | 3 |
・女性管理職比率 ・障がい者3年超在籍率 | ・2025年度10%以上 ・95%以上を継続 | ・4.9% ・96.0%
| 4 |
(注) 1 提出会社単体について、2022年度に同社の人事部門が主催した研修を対象に集計しております。
2 一人あたり研修時間は、人事部門が主催した総研修時間と事業年度末時点の在籍正社員数から計算しております。なお、2021年度統合報告書で開示している一人当たり研修時間は、人事部門が主催した総研修時間と研修を受講した延べ人数から計算しております。2021年度統合報告書と同様の算出方法を用いた場合の2022年度実績は8.5時間です。
3 提出会社単体について、2021年度に同社のレスポンシブル・ケア部門に報告された情報を対象に集計しております。
4 提出会社単体について、2022年度を対象に集計しております。
③リスク管理
(1)に記載のサステナビリティ全般を参照
④指標及び目標
上記②戦略における記載を参照
(3) 気候変動
①ガバナンス
(1)に記載のサステナビリティ全般を参照
②戦略
(a)シナリオ分析実施手順
シナリオ分析は以下の手順で実施しています。
ステップ1 シナリオ分析の対象範囲の設定
ステップ2 各事業における気候変動に対するリスクと機会のリスト化
ステップ3 各事業における外部シナリオに従って、事業シナリオを作成、リスクと機会の大きさを再評価
ステップ4 各事業における財務評価
ステップ5 ダイセルグループ全体としての気候変動に対する影響とその対策まとめ
シナリオ分析の実施状況は、順次開示してまいります。
(b)シナリオ分析の対象範囲の設定
当社グループの主要事業領域としてエンジニアリングプラスチック(ポリプラスチックス株式会社)事業、酢酸セルロースを中心としたアセチル事業(スマート、マテリアルSBU)、セイフティ事業を評価対象とし、気温上昇1.5℃と4℃、時間軸2030年を想定してシナリオ分析を進めています。
1.5℃と4℃シナリオには、TCFDシナリオ分析で一般的に参照されることが多い国際エネルギー機関(IEA)や気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の資料を参照して検討しています。
(c)シナリオ分析の実施状況
現在、ダイセルグループを牽引する事業であるエンジニアリングプラスチック(ポリプラスチックス株式会社)事業についてシナリオ分析を実施中です。
(d)今後の予定
エンジニアリングプラスチック(ポリプラスチックス株式会社)事業のほか、酢酸セルロースを中心としたアセチル事業(スマート、マテリアルSBU)、セイフティ事業のシナリオ分析を順次実施し、ダイセルグループとしての気候変動に対するリスクと機会の集約を行います。
さらに、それぞれのリスクと機会について財務評価を行ってまいります。
GHG排出量削減
当社グループは、「2050年カーボンニュートラル」の達成に向け、マテリアリティ「気候変動への対応」のKPIとしてGHG排出量削減率を掲げました。目標を達成するため、省エネルギー対策をさらに発展させ、GHG排出量削減を推進していきます。
指標:当社グループのスコープ1・2のGHG排出削減率(2018年度基準)
目標:2050年 カーボンニュートラルの実現 ※1
2030年 GHG排出量50%削減(2018年度基準) ※2
2025年 GHG排出量37%削減(2018年度基準) ※2
※1 対象範囲はダイセルグループのスコープ1・2・3
※2 対象範囲はダイセルグループのスコープ1・2
GHG排出量削減推進体制
当社グループの省エネルギーおよびGHG排出量削減の強化を図るため、2020年7月に「省エネ推進委員会」を発展させた社長直轄の「エネルギー戦略委員会」を発足しました。「エネルギー戦略委員会」は、生産本部の担当役員である生産本部長を委員長に、国内の生産部門・エネルギー部門・その他コーポレート部門の代表者で構成しています。省エネルギー推進と管理を行うとともに、GHG排出量削減目標達成に向けて、現行生産プロセスにおけるGHG排出量削減、エネルギー部門のGHG排出量削減、革新的技術によるGHG排出量削減の3つの切り口で、当社グループ全体で地球環境と共生する循環型プロセスの構築に取り組みます。
2021年度の実績
大竹工場の廃タイヤ混焼率向上や蒸気・電力使用率改善など省エネに取り組んだものの、需要回復に伴う生産量増加などにより、当社グループの2021年度のGHG排出量は、前年度比11%増の2,348千トン-CO₂になりました。(スコープ1・2のGHG排出量は1%の増加(2018年度基準))
(※)各年度の対象期間は4月~3月を基本としていますが、ポリプラスチックスグループを除く海外グループ企業は1月~12月を
対象期間としています。
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