企業兼大株主タチエス東証プライム:7239】「輸送用機器 twitterでつぶやくへ投稿

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企業概要

 当社グループのサステナビリティに関する考え方及び取組は、次のとおりであります。

 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

(1)  ESGの考え方

 当社グループは、「人と社会と共生し快適で豊かな生活空間を創造し続けることで人々を笑顔にする」をコーポレートビジョンとして掲げております。当社は、ビジョンの実現を通じてステークホルダーの要請・期待に応え、持続可能な社会の実現に貢献することを目的にESGに取り組んでいきます。そのために、当社は「モノづくりを通じた社会貢献」と「事業プロセスにおける社会的責任」をESGの根幹と位置づけ、ESGと事業活動を一体化した経営を目指します。「モノづくりを通じた社会貢献」では、人々を笑顔にする革新的な技術を礎に自動車用シートを中心とした安心・安全・快適な車室空間を創造し続け、当社の商品やサービスによる提供価値を通じ社会へ貢献していきます。また、「事業プロセスにおける社会的責任」では、法令・社会ルールの遵守はもとより、ダイバーシティの推進や地球温暖化防止など社会が抱える課題に取組み、よき企業市民として社会的責任を果たしていきます。当社はESGを常に経営戦略の中心に据え、企業の持続的な成長を図りながら、これらの活動を通じて当社ビジョンの実現に取り組んでいきます。

■ESG経営概念図


(2) ESG推進体制

当社は、2019年6月にCSR活動推進会議(責任者:CSR担当役員、メンバー:CSR関連部門、事務局:総務部、経営企画室)を設置し、CSRに関する社会要請の把握、情報開示にむけたCSRの活動実績の取りまとめなどの活動を開始しました。2022年度にはESG推進室を新設し、社会的評価・信頼の一層の向上と「社是・企業理念・経営理念」の実現にむけて、ESG活動の強化に取り組んでいます。

■ガバナンス及びリスク管理


① ガバナンス

 当社は「“座る”を追求し人と地球を支える」を企業活動の軸とし、ESG課題に対し活動を継続的に実施しております。その取組みについては社長が議長を務めるESG推進会議において、 活動方針の承認や四半期ごとの進捗フォローを実施しています。 ESG推進会議の内容は、定期的に取締役会へ報告され、取締役会の指示、監督のもと活動に反映しています。

② リスク管理

 当社は、リスク発生時の「損害規模」と「発生頻度」でリスクの重要性を評価し、その内容は全社リスクマネジメント委員会でレビューされ、取締役会へ報告されています。そのリスク評価に応じて講じるべき対策とその目標値を関係する部会で設定し、リスクマネジメント活動を推進しています。ESG関連リスクについてはESG推進会議で特定し、全社リスクマネジメント委員会でその他リスクに包含されレビューされます。これらリスクについては1年に一度全社リスクマネジメント委員会でレビューし、必要に応じて見直しを行います。

(3) 戦略

① 気候変動に関する戦略

今世紀末の平均気温が産業革命前との比較で4℃上昇するシナリオと、1.5℃の上昇に抑えられるシナリオを検討し、事業に与える気候関連リスクと機会を抽出しています。全社リスクマネジメント委員会での評価におけるリスク評価が高い気候関連リスクは、以下のとおりです。


 これら、シナリオ分析の結果から、新たに必要な対応を経営戦略に反映し、事業のレジリエンス強化に取り組み、情報開示に努めてまいります。

(注)1

参照したシナリオ

・4℃

:

RCP8.5 IEA STEPS公表政策シナリオ、CPS現行政策シナリオ

・1.5℃

:

RCP2.6 IEA SDS持続可能シナリオ、NZE2050実質ゼロシナリオ

(注)2

影響時期

:

短期→3年以内、中期→2030年前後、長期→2050年前後

 

影響度

:

発生可能性(5段階)×財務影響額(5段階)から算出

② 人的資本に関する戦略

 当社は、従業員一人ひとりの自主自立の思想・行動を尊重するとともに、仕事を通じて成長の場を提供することが、企業の社会的責任であると考えています。そのため、従業員の人格・個性と多様性を尊重し、安全で働きやすい環境を確保することで、仕事と家庭・社会における責任をともに果たし、従業員と企業がともに成長できる、活力と働きがいのある職場づくりを進めていきます。これらの実現のための具体的な取組みは、以下のとおりです。

(ア) 女性活躍促進にむけた行動計画(日本)

国内の母数形成を図るための環境整備として、不妊治療休暇、産前・産後面談の制度導入により、これまで退職を余儀なくされていた社員が安心して就業できる環境の実現。

(イ) ダイバーシティの取組み(多様性への対応)

2030年の女性社内役員登用に向け、主なリージョンの候補者を選出。各リージョンの育成プランを策定したうえで、目標達成に向けて進捗フォローを実施。

(ウ) グローバル人財の採用活動(日本)

グローバル人財の採用活動定着化を通じ、持続的に社内の多様性を高めていくため、2021年度より以下の活動を実施。

・外国人留学生に対象を絞った企業説明会の実施

・現地、海外学生とのオンライン採用面接の実施

(エ) 教育

・将来のタチエスを担う総合力(ビジネススキル、ストレスコントロール、会社理解度)を持ったタチエスパーソンの育成

・自身のキャリアビジョンが描ける教育体系

・パフォーマンスを最大化できる教育の実施

(4) 指標及び目標

①気候変動に関する指標

上記「(3)戦略 ①気候変動に関する戦略」に関し、2050年カーボンニュートラルを目指し、その指標と中間目標として設定した指標は、以下のとおりであります。

指標

2021年実績

スコープ1及びスコープ2

タチエスグループ連結

36,912t - CO2

 

スコープ3

提出会社

359,183t - CO2

(注)

2030年度目標

・CO2排出量スコープ1、2削減(国内):2013年度比△46%(2013年CO2排出量 21,509t-CO2

・CO2排出量スコープ1、2削減(海外):2019年度比△43%(2019年CO2排出量 29,888t-CO2

(注)スコープ3 「サプライチェーンを通じた組織の温室効果ガス排出等の算定のための排出原単位データベースver3.2」より算出

②人的資本に関する指標

 上記「(3)戦略 ②人的資本に関する戦略」に記載した、人材の多様性の確保を含む人材の育成に関する取組み及び社内環境整備に関する取組みについて用いる指標は、以下のとおりであります。

項目

指標

目標

女性活躍促進に向けた行動計画

ダイバーシティの取組み

採用における女性比率

2024年度までに30%

女性管理職率

2024年度までに10%

グローバル人財の採用活動

学卒採用における外国人比率

10%以上/年

教育

全社員向け教育の理解度

平均3以上 (注)1

(注)1 評価範囲「1~5」、理解度テストの難易度は教育実施者に一任

(注)2 管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の差異についての実績は、「第1 企業の状況  5  従業員の状況  (4) 管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の差異」に記載しております。

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