タイガースポリマー 【東証スタンダード:4231】「化学」 へ投稿
企業概要
当社グループの研究開発活動の特徴は、ゴム・プラスチック製品を開発するためのコア技術(材料、加工、金型、設備)を自社内に持ち、解析技術を駆使することにより、開発スピードと信頼性を高めています。また、コア技術と新たな技術を融合させることにより、独自の製品をタイムリーに提供しています。特に、次世代自動車、エネルギー、情報通信、環境対応など新しい技術を必要とする分野に積極的にチャレンジしております。また、工場生産設備の自社設計やコストダウンを目的とした研究開発活動にも取り組んでおります。
グループとして効率的に研究開発活動を行うため、研究開発員は原則として日本の開発研究所に集中しております。
当連結会計年度における当社グループが支出した研究開発費は1,188,061千円(前期比69,601千円 6.2%増加)であります。
① ホース部門
掃除機・洗濯機・エアコンなどの家電用ホースは、グローバル化によりその地域特有の顧客要求に合わせた製品開発を実施し、海外生産体制を構築しています。また、新たな成形方法を開発し、コスト競争力を高めた製品も提案しています。産業用ホースは、独自のホース成形加工技術と原材料の配合技術をもとに、土木建築や一般産業分野などの多様化する顧客ニーズに対応した製品開発を進めています。今年度は、持続的な資源循環を見据えた製品、高レベル難燃性製品、耐摩耗材料を使用した製品を国際プラスチックフェアに出品し、評価を頂いています。
② ゴムシート部門
ゴムシートは、家電、自動車、産業資材等の幅広い分野に対応したゴムシート、ゴムマットの製品開発を行っています。車載品用途や半導体部品のコンデンサ用パッキン材料など、顧客ニーズに対応した製品を提供しています。また、環境に配慮した製品開発では、バイオマス素材を使用したバイオマスマーク認定ゴムシートの販売を開始しました。引き続き、特定化学物質MOCAを使用しないウレタンゴムシート開発やユーザー用途に対応した製品開発を推進しています。
③ 成形品部門
自動車部品開発においては、次世代自動車(電気自動車、燃料電池車など)の動向を見ながら当社の技術を駆使し、部品開発を推進していきます。新規部品開発においても素材の基礎研究・新規製法を取り入れ、解析技術を駆使しながら顧客の要望に対して最適な提案を行い、受注を目指していきます。また、環境面では、スーパーエンプラを用いた精密樹脂成形技術を生かし、金属からの代替、軽量化設計を行うことにより色々な部品に採用されてきております。生産部門においても、自動化技術を取り入れた最適工程構築による省人化への貢献、AI技術の展開やIoT技術を取り入れた生産性の効率化を推進していきます。
押出製品は、独自の配合技術と成形技術により、シリコーンゴム、フッ素ゴム及び様々な熱可塑性エラストマーを用いたチューブや異形品をラインナップし、これらの新製品開発や改良を進めています。今年度は、昨今の材料供給不安のなかでも顧客への供給責任を果たすため、海外製のシリコーンゴムやフッ素ゴムを使った配合と成形技術の確立を進めました。また、複層の樹脂チューブや改正食品衛生法に対応した樹脂チューブの開発を行いました。
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