ソフト99コーポレーション 【東証スタンダード:4464】「化学」 へ投稿
企業概要
当社グループは多様化、高度化、精密化した顧客ニーズに対応していくため、ファインケミカル事業とポーラスマテリアル事業にて製品の研究開発を進めております。
当連結会計年度における各事業別の研究開発活動の状況及び研究開発費の金額は次のとおりであります。
なお、当連結会計年度の研究開発費の総額は、635百万円であります。
(ファインケミカル)
当事業における当連結会計年度の研究開発費は333百万円となっております。
主な研究成果は次のとおりであります。
(1)自動車ボディ・ガラス
①レインドロップ トルネードヴォルテックス
ガラスとボディの同時撥水コーティングが強力に実現する「レインドロップシリーズ」から新製品を発売しました。新機構のTⅤヘッドによるトルネード噴射で、より効率的な施工が可能になり、作業性も飛躍的にアップしました。新開発のG-RASシールド効果によって、撥水耐久性能が劇的に向上し、強力な撥水効果と深い艶が長期間持続します。使用後はTⅤヘッドを大容量カートリッジに付け替えることでリユースが可能になり、機能性だけでなく環境配慮も実現しております。
②ディグロス神トレ ホイール&タイヤクリーナー
ディグロスシリーズは、他にない性能をもつ独創的な足回りお手入れ用品としてコアな洗車ファンを中心に支持されております。このタイヤクリーナーは、タイヤ・ホイールのしつこい油汚れを一度で落とす専用のクリーナーで、超強力な洗浄成分が、タイヤやホイールにこびりついたブレーキダストやピッチ・タール、油汚れなどを分解・洗浄、汚れの再付着も防止します。輸入車のホイールなどのデリケートなホイールの表面加工やシミに配慮した設計で、タイヤとホイール約20本分に使用できる高いコストパフォーマンスを発揮した製品です。
③ALAUNEN アワテクシャンプー
「ワクワクするような洗車体験の提供」をコンセプトに洗車用品の新ブランド「ALAUNEN(アラウネン)」を立ち上げました。贅沢な泡立ちと素早い泡切れが相反する性能を両立させ、ワクワクする色と香りで楽しく洗車ができるシャンプーを開発しました。バケツ希釈で中型車約80台分の洗車が可能な、使用感・コスパ・環境配慮を兼ね備えた次世代スタンダードシャンプーです。
④眼神 ヘッドライトリフレッシュ
ヘッドライトのリフレッシュ製品である「ライトワン」からパワーアップした新製品で、研磨と溶解ができるクリーナーで下処理効果の向上を実現しました。ガラス系硬質レイヤーと撥水防汚レイヤーで構成されたボディコーティング並みの強力な撥水防汚効果をもつコート剤を施工することで、愛車の美しさを持続させます。
⑤G’zox ガードグレイズ
当社の業務用コーティングブランド「G’zox」から、鉛筆硬度9H相当の高硬度被膜で、G’zox史上最強のバリア性能を発揮するガラス系ボディコーティングを発売しました。ポリシラザンと反応型撥水オイルを組み合わせることで、高硬度と高いすべり性を両立させた被膜を形成します。優れた撥水性・耐アルカリ性・耐スクラッチ性を発揮し、ボディへのキズつきや酸性雨、黄砂、泥水などの様々な外的要因から大切な愛車をより強力にガードすることが可能となりました。
(2)自転車ボディ
①velоgue タフガード
高機能と作業性の良さを両立した、自転車専用の超高硬度ガラス系コート剤を発売しました。1液タイプで速やかにガラス系被膜を形成し、撥水・滑水・艶性能とともに優れた防汚性能を付与します。非常に硬く平滑な被膜は耐キズ性能を発揮するとともに優れた耐候・耐ケミカル性能を持ち、約3年の耐久性能を発揮します。液剤の伸びも良く、良好な作業性が実現しました。
当連結会計年度において、特許出願数は2件、実用新案出願数が5件でした。
当事業の研究開発活動は合計10名で行っております。
(ポーラスマテリアル)
当事業における当連結会計年度の研究開発費は302百万円となっております。
主な研究成果は次のとおりであります。
(1)メディカル関連
第2種医療機器製造販売業の業許可を取得し、クラスⅠ、Ⅱの商品開発を進めています。クラスⅠの商品開発は、医師との情報交換や関係する学会での情報収集により商品設計を行い、医療機器としての登録の準備を進めています。また、クラスⅡは商品化を目指す用途を明確にし、医療機器申請に必要な安全性データ等の取得を準備中です。
(2)半導体用洗浄関連
Break-in時間短縮要求が強まり、ブラシの改良、洗浄方法等について検討を進めています。
また、洗浄性能向上を目指したブラシ改良を継続しています。重要顧客の量産部門から同部門で抱えている課題解決を求められ、改善提案の検討とユーザー提案を継続しています。一部ユーザーには評価用サンプルを提供しています。
(3)新規テーマ関連
大学とは下記の共同研究を実施しています。
・硬脆材料用研磨材の開発:SiC基板だけではなく、他材料の砥粒レス研磨の可能性について検討を継続します。
・医療系に向けたPVAスポンジへの機能付与:機能性を付与することで遺伝子検査に有効と思われる結果が得られたため、機能性付与技術の開発とその有効性の評価を継続します。
・脱窒処理用担体の開発:嫌気性処理に使用可能と考えられる担体が開発できたため、処理性能評価計画を策定中です。
(4)HD用研磨材関連
HD基板の薄肉化に伴い、ユーザーごとに異なる改善要求を受け、砥石の開発、提案、及び、品質安定化の取組みを続けています。次世代基板に対応する砥石を開発し、一部ユーザーに評価用サンプルを提供しています。
(5)生活資材関連
新規ブランド「STTA」では「Stick type」、「Sheet type」に続く第三弾として「水切りマット」を3月の展示会で発表しました。
当連結会計年度において、実用新案の登録が1件でした。
当事業の研究開発活動は合計27名で行っております。
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