ゼネラル・オイスター 【東証グロース:3224】「小売業」 へ投稿
企業概要
当社グループのサステビリティに関する考え方及び取組は、次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
ガバナンス
気候変動は、地球温暖化による海水温の上昇等により、水産資源にも少なからず影響を与えております。当社が主に取り扱っている牡蠣についても、例外ではありません。
従いまして、敏速な状況把握及び対策の実施を目的に、毎週イノベーション会議を実施しております。当該会議体は、代表取締役社長、各子会社の事業責任者及び購買担当者が出席し、当社の仕入先の牡蠣の生育状況を共有し、必要な対策・中長期的な戦略等を協議しております。また、取締役会にも適宜必要な内容を報告しております。
戦略
牡蠣の安定した供給体制の構築
地球温暖化による海水温上昇等による要因から、一部地域での生育不良等も発生しており、短期的には、一部地域の生産者に依存せず、牡蠣の仕入先の分散化を進めております。また、小口の生産者から要望があれば、全量買い取りの提案を行う等、生産者と中長期的に共存できる関係構築に努めております。
長期的には、沖縄県久米島において、世界初の完全陸上養殖の実証実験を実施しており、当該陸上養殖は、生態系を変える魚粉等を利用せず、培養した微細藻類を餌として利用しております。現在は採算性等の課題があるものの、海水温の上昇等に影響を受けない牡蠣の量産化を目指しております。
人材の育成及び社内環境整備に関する方針、戦略
当社グループの競争力は現場の「人材」であり、人材の「材」は「財」であるという認識のもと、人材育成を強化してまいります。具体的には、従前から「接客」「料理」「ワイン」等の研修は実施しておりましたが、今後は当該研修に加えて、牡蠣のプロフェッショナルを目指すべく、当社の牡蠣浄化センターや牡蠣養殖現場での研修会を実施し、現場社員の牡蠣に関する知識を向上してまいります。加えて、従業員の経営への参加意識を高めるため、業績に応じたボーナスの支給やストックオプションの配布を検討してまいります。
また、コロナ禍でコスト削減を優先し、人事異動を抑制していたことから、組織が硬直化しており、今後はジョブローテーションを拡大し、店舗事業のエリア外への異動やセグメントを跨ぐ異動を推進してまります。
リスク管理
気候変動に関するリスク管理につきましては、上述ガバナンスに記載したイノベーション会議において、牡蠣の生育状況を敏速に共有し、対策を講じることができる体制を構築しております。
指標及び目標
牡蠣の安定した供給体制の構築に関する指標及び目標
当社の当事業年度の生牡蠣の仕入先は56社でしたが、3年以内に80社にすることを目指します。
人材の育成及び社内環境整備に関する方針に関する指標及び目標
当社の浄化センター(富山県入善町)では、海洋深層水で満たされた水槽内で牡蠣を蓄養し、牡蠣自体の生態活動の結果により、厚生労働省の指定する基準よりも厳しく規定している自社基準をクリアする生食用の牡蠣に仕上げております。当該設備で、店舗事業の現場社員に対して、研修を実施することにより、牡蠣に関する知識を向上して参ります。
当該研修については、業績低迷が続いていたことから長らく実施しておりませんでしたが、2024年3月末において、参加経験者100%を目指します(2023年3月末の参加経験者32.4%)。
2024年3月期は、当該浄化センターの研修に注力し、2025年3月期以降は牡蠣生産者の現場研修等を実施し、現場社員の牡蠣のプロフェッショナル化を目指していきます。
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