企業スガイ化学工業東証スタンダード:4120】「化学 twitterでつぶやくへ投稿

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企業概要

(1)経営の基本方針

 当社は、有機合成技術そのものを事業経営の基盤とし「新しい技術開発のパワーこそ、企業発展の道である」ことをテーマに掲げ、事業を展開しています。

 創造的で新しい技術の開発にあたっては、常に未来を見据えて、人として品性豊かな仕事をし、当社の存在価値を高め、その結果として利益を上げ、社会(取引先を含む)・株主に貢献するとともに、社員の幸せを追求することを経営の基本としています。

(2)目標とする経営指標及び中長期的な会社の経営戦略

 当社は、2021年度を初年度とする中期経営計画「Make the next leap 2023」(2022年3月期~2024年3月期)については、2年目で目標を達成し、更なる飛躍を目指しておりました。

 しかしながら、2023年度後半より農薬用中間物を中心に顧客の在庫調整の方針が示されてきており、2024年度は多くの主力製品が影響を受け、売上高の減少は避けられない状況です。

 本来なら2024年度を初年度とする新中期経営計画を策定すべきところですが、顧客における在庫調整の終結時期が不透明であることから、次事業年度は動向を見極める1年とし、2025年度を初年度とする新中期経営計画を策定することとします。

 「成長、安全、コンプライアンスを重視し社会へ貢献することで、社会から信頼・期待されるスガイ化学を作り上げる」をスローガンに、新製品、独自製品の開発・導入を推進するとともに、生産性、原価率の改善に努め、高収益体質企業への転換を図ってまいります。

(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当社は、顧客からより信頼される企業基盤を確立するために、棚卸資産の圧縮、有利子負債等の削減に努め、安定的に利益を稼げる企業体質への転換を進めてまいりました。

 今後も、長年にわたり培ってきた有機合成の技術とノウハウを最大限に活用し、徹底的なコストダウンによる原価の改善、採算是正を図るとともに、生産性の向上により各分野の競争力強化・拡充に努め、医薬用中間物、農薬用中間物及び高機能性樹脂用中間物などの新製品開発を進め、生産設備の増強を図ることで、売上高増を図ってまいります。これによりさらに安定的に利益を稼げる企業体質にし、業績向上に努めてまいります。

 ここ数年続いている原材料の安定確保問題については、供給ソースの多元化を迅速かつ確実に進めてまいります。また、労働条件や作業環境の改善を図ることを積極的に行っていき、工場の安定稼働、生産高増に努めてまいります。

 一方、国内外のユーザーや社会から求められている環境・健康・安全(EHS)への取り組みや多発している自然災害への防災対策を一層強化し、循環型社会への貢献と安全な工場運営に積極的に取り組んでまいります。

(4)今後の見通し

 当社を取り巻く経営環境は、製造業に於いて足踏みがみられるものの、インバウンド需要の急回復やデジタル化の進展などで非製造業が好調で景況感は総じて改善しています。しかし、ウクライナ問題に留まらず、中東での相次ぐ緊張の高まりなど地政学的リスクはますます増大しています。また、円安が進行する中での物価上昇や、海外景気の先行き不安など不透明感が高まっています。

 このような経営環境の中で、当社は、ユーザーの在庫調整の見通しが不透明で、主要製品の落ち込みが避けられない状況ですが、確実な原料調達による工場の安定稼働、生産性改善、コストダウンを図るとともに、次世代を担う大型の新製品を立ち上げることにより業績向上を目指してまいります。

 このような状況の中で、次期の業績予想については以下の通りです。

 売上高は6,600百万円と当事業年度に比べ1,017百万円(13.4%)の減収となる見込みです。国内売上高は、機能性用中間物は増加する見込みですが、医薬用中間物が減少、農薬用中間物が大幅に減少する見込みです。輸出売上高は、医薬用中間物が増加する見込みです。

 利益面では、営業利益は440百万円(当期比 197百万円減)、経常利益は510百万円(当期比 230百万円減)、当期純利益は370百万円(当期比 119百万円減)を見込んでおります。

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