企業ジェネレーションパス東証グロース:3195】「小売業 twitterでつぶやくへ投稿

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企業概要

 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。

(1) 経営方針

 当社グループでは、「世代を越えた人と人との架け橋」の経営理念の下、業績を遂行してまいります。

(2) 経営環境

 当社グループを取り巻く経営環境は、急激な為替変動、原油高による輸送コストの増大、EC市場の継続的な拡大による競争の激化、エネルギー・原材料の高騰等変動により、今後の景気、個人消費や業績動向は極めて不透明な状況であります。小売業におきましては、物価高や急激な為替変動の影響により個人消費が鈍化してきており、引き続き厳しい経営環境が予測されます。

(3) 中長期的な会社の経営戦略等

ECマーケティング事業におきましては、商品取扱高の増加に注力するとともに、中長期の成長を見据えた投資を維持しつつ、利益成長を目指すために、他社を支援するECサポート事業及びメディア事業に注力していく所存です。当社子会社である株式会社カンナートは、2005年4月設立のWEB制作会社でWEB制作業務に加え、各種WEBサービスの企画・立ち上げから、WEB集客・キャンペーン等の運用まで幅広く提供している企業です。特に、EC分野におけるWEBマーケティングに強みを有しており、自社事業におけるECサイト運営のノウハウを取引先のECサイト構築・運用に活かし、ECシステムの開発から制作・運用まで一手に行っています。今後当社グループは、EC分野におけるマーケティング事業を強化するとともに、他社のECをサポートするWEB制作機能の充実を図る予定です。なお、業務提携において構築されるECサイトについて、当社と一体となって内製化を行うことにより、当社のECマーケティングのノウハウが外部に流出することなく、大規模なECサイトの構築・運用が行えるものと考えております。

 商品企画関連事業におきましては、ECマーケティング事業で蓄積されたビッグデータを活用し、商品提案及び新規顧客開拓を加速させ、売上高及び利益の拡大に努めてまいります。青島新綻紡貿易有限会社は、繊維製品の開発・生産・販売及び貿易事業を行う会社へと成長している企業です。越境EC事業を推進する当社のECマーケティング事業におけるノウハウを同社に付加し、中国における当社グループの事業拠点といたします。また、青島新綻紡貿易有限会社で供給する良質な原材料、機能糸、高付加価値な製品等の幅広い商材を世界各国に提供することが可能であり、さらに、日本国内においては、当社のECマーケティング事業向けに競争力のある価格でオリジナルの商材を投入することが見込まれるものと考えております。

(4) 経営上の目標達成状況を判断するための客観的な指標等

 当社グループは、事業拡大に伴う売上高の拡大及び安定的な利益確保を重点的に考えており、売上高や経常利益について、現在の水準からさらなる向上を図ってまいります。

(5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当社グループが対処すべき主な課題は、以下の項目と認識しております。
 

① 為替の不安定要素と高水準にあるエネルギー・原材料の高騰への対応

 当社グループにおきましては、為替の不安定要素と、エネルギー・原材料高騰への対応が重要な課題となっております。

ECマーケティング事業における仕入れ価格高騰への対応として、調達ルート見直しにより仕入価格を抑えるなどの企業努力を重ねること、並びに諸経費の削減を継続し、販売価格を極力上げないよう取組んでおります。その上で吸収しきれない部分に関してはお客様に一定の理解を得つつ販売価格への転嫁を進めてまいります。

② 配送サービス面の課題

 我々と密接な関係にある物流業界における2024年問題により、人手不足や人件費の増加等、依然として先行き不透明な状況が継続するものと考えております。このような想定の中、配送コストの削減は喫緊の課題となります。この課題を解決する方法として、前期より売れ筋商品を当社グループにて一括して管理できる提携倉庫の管理強化を進めてまいりました。そして、システムの導入等業務効率化を促進することで商品の取扱量の増加にあわせた提携倉庫との連携を強化しており、これを継続してまいります。

 また、2025年10月期も引き続き厳しい状況に置かれるであろう運送会社の物流コストの上昇の影響を最小限にするために、かねてより行っている物流会社との提携強化を継続していく方針であり、売れ筋商品の見極めと滞留在庫の取り扱いの早期判断・対処により、単品毎の在庫回転率の改善を図り、収益力を高めてまいります。

③ 優秀な人材の確保

 当社グループの成長や変革の実現には、そのベースとなる優秀な人材の確保と育成が重要な課題となっております。

 生産性の向上やテクノロジーの進展等の環境変化に対応しうる即戦力となる人材や専門性の高い人材を新入社員・中途社員を問わず採用し、社内外の研修等の活用、福利厚生の充実、グループ内での人事交流等を積極的に実施し人材育成を推進してまいります。

④ グローバル化への対応

 海外事業の成否は、当社グループの中期的な成長において、重要な経営課題と考えております。

 当社グループでは、海外事業はリスク管理及び経営資源の選択と集中の観点から、中国・ベトナム・ラオスなどのアジアを重点地域として、各地域の特性に応じたグローバル事業展開を進めております。アジア各子会社・各代理店における販売チャネルを強化するとともに、各子会社・各代理店が相互連携及び情報共有を密に行い、グループ一体となり受注の拡大に努めてまいります。

 また、新技術である高性能繊維製品の中心拠点として2024年3月にラオスで「NEW FIBER LAO SOLE CO.,LTD」を設立し、中国にある子会社の「青島新嘉程家紡有限会社」ではかねてより申請していた中国政府が高い技術を持つ国内企業に様々な優遇措置を与える『高新技術企業認定』への2025年10月期中の認定が見込まれるなど、積極的に競争力を高める活動を行っております。

 国内市場への販売に加え、今後も継続的に拡大することが想定される海外市場を取り込むことで、当社グループの業績拡大を加速させてまいります。

⑤ 内部管理体制及びコーポレート・ガバナンスの強化

 当社の事業拡大、継続的な成長のためには、内部管理体制及びコーポレート・ガバナンスの更なる強化が重要な課題であると認識しております。

 今後も引き続き監査役と内部監査の連携、定期的な内部監査の実施、経営陣や従業員に対する研修の実施等を通じて、内部管理体制の一層の強化に取組んでまいります。

⑥ コーポレートブランド価値の向上

 当社の創業理念である『世代を越えた人と人との懸け橋』となるべく、より多くの人に「リコメン堂」をはじめとするコーポレートブランド価値を向上させることで競争力を強化していくことを重要な課題と認識しております。

2017年1月からスタートした『シンプル(Simple)だけど、一味違う個性(Plus)』を表現したブランド「Simplus」家電シリーズの累計出荷台数が2024年2月ついに30万台を突破し、わずか8か月後の期末には37.9万台に達するなど、急激な上昇曲線を描いております。このように事業ブランドの価値を向上させることで、シナジーを生み出し、企業全体の価値を高めてまいります。

⑦ 資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた取り組みの強化

 当社グループは、株主の皆様を中心とした、お取引先企業、お客様及び従業員等のステークホルダーとの間に生まれる信頼と共栄の関係を継続させることが、長期的に企業価値の最大化を実現するものと考えております。更なる企業価値向上にむけて、株価対策、株主還元策の強化を最優先課題として認識し、取り組んでまいります。

⑧ 海外子会社の経営体制の強化

 海外子会社の成長速度が加速していることから、今後はより一層の経営体制の強化が必要であると考えております。2023年11月に青島新綻紡貿易有限会社の株式を追加取得したことで海外子会社を全て100%子会社化したなど、意思決定の迅速化や管理体制の強化への環境整備を進めております。当連結会計年度はその他に、生産管理体制を強化するためのERPの導入、ISO9001・45001の取得、日本本社の直接的な関与による決算体制の強化や人件費に関する管理体制の改善などを実施しており、2025年10月期以降も継続してまいります。また経営体制の強化策として海外子会社への貸付金にかかる為替リスクの低減に向けた具体策を検討・実施してまいります。

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