企業シーボン東証スタンダード:4926】「化学 twitterでつぶやくへ投稿

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企業概要

 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

(1) 会社の経営の基本方針

 当社は、「美を創造し、演出する」という企業理念の実現に向けて、スキンケア製品の研究開発や製造、販売にとどまらず、お客様に寄り添い、共に美しさを育むため、直営サロンでの肌カウンセリングや東洋式トリートメント等の各種アフターサービスを提供し、お客様とコミュニケーションを深めることにより、他社との差別化を図ってまいります。

(2) 経営環境及び優先的に対処すべき課題

 今後の見通しにつきましては、長く続いた新型コロナウイルス感染症の影響は完全に収束し、人流は引き続き順

 調に回復基調にあるものと見込まれます。しかしながら、日本国内での物価高騰による個人消費の冷え込みや、東

 欧や中東等の情勢不安、中国経済の成長鈍化等、不確実性も高く、不透明な情勢が続くものと見られます。

 当社グループにおきましても、長く続いたコロナ禍の影響により新規集客場所確保の難化や既存顧客の離脱等、

 厳しい状況が続いたものの、コロナ禍の収束による国内人流の回復等、明るい兆しも見えており、2024年3月期よ

 りスタートした新たな中期経営計画のもと、「製品価値向上」「サロン価値向上」「新しい価値の創造」という3

 つの重点課題を着実に実行することにより、再成長を目指してまいります。

<2025年3月期の取り組み>

 当社グループは、2024年3月期から新中期経営計画(2024年3月期から2026年3月期)をスタートいたしました。「製品価値向上」「サロン価値向上」「新しい価値の創造」という3つの重点課題を掲げ、再成長を目指してまいります。

 また、新中期経営計画の策定と合わせ、激変する社会環境と価値観の変化にしなやかに対応し、未来に向けた新しい「美」を追求、提案し、必要とされる企業であり続けるために、ブランディングプロジェクトを始動いたしました。2024年の新社屋竣工、2026年の創業60周年に向けて、人と地球に優しい、サスティナブルな社会に貢献する企業を目指してまいります。

①「製品価値向上」

 肌と心を科学して、お客様に安心と安らぎを提供することをR&Dの意義(パーパス)とし、当社技術の盤石化

 と、技術と製品価値の市場への認知度拡大を目指します。基礎研究においては、外部研究機関との連携や社内研究

 により肌と心の関係について新たな皮膚科学理論を構築し、技術シーズとして新規技術開発を行い、製品価値への

 展開をしてまいります。また、新たな着眼点からのアプローチも探求し続け、自社研究と製品・サービスの市場優

 位性・独自性を高めてまいります。製品開発においては、スターブランド・スターアイテム育成に注力し、ホーム

 ケア製品の認知と価値を高めることで新規顧客の獲得及び既存顧客の満足度向上を目指します。加えて、サロン発

 想のスキンケア製品と技術をサロン以外で展開することで、新規事業や海外事業、OEM、ODM受託事業等、新しい事

 業展開を行ってまいります。

②「サロン価値向上」

 サロン価値の向上のためには、引き続き「新たな顧客の開拓」と「ロイヤルカスタマーの醸成」が重要であると

 考えております。

 新たな顧客の開拓として、リブランディングに伴うお肌チェック等を行う集客ブースの刷新を随時進めておりま

 す。これらのイベントブースの刷新に加え、大型のイベントでは、肌チェックのみならずクレンジングや洗顔等の

 当社主力製品のデモンストレーションや、新規代理店の商談コーナーを設ける等、更なる接点の拡大に努めてまい

 ります。また、リブランディングに伴うトリートメントマセを中心としたクレンジングクリーム等のリニューア

 ル、六本木本社ビルの竣工に合わせて、リリースやメディア向けの製品説明会を開催し、認知の拡大に繋げてまい

 ります。

 ロイヤルカスタマーの醸成においては、ブランディングプロジェクトの始動とともに、パーソナルな体験を提供

 できる空間の演出等、顧客にとってさらに居心地の良いサロンとなるよう、店舗のリニューアルを順次行ってお

 り、2025年3月期は12店舗の改装・移転を計画しております。加えて、ロイヤルカスタマー限定の工場見学等も予

 定しており、更なるロイヤリティ向上に繋げてまいります。

③「新しい価値の創造」

 ヘア事業に関しましては、基盤であるヘアサロンneafの継続的な拡大とともに、2024年1月に新設いたしました

 ヘアトリートメント専用サロン「イマトリ」の事業拡大を図ってまいります。「イマトリ」は1号店・春日店の初

 期動向が概ね当初の計画通りであることを鑑み、5月に2店舗目となる大森店を開店いたしました。加えて、7月

 には3号店となる伊勢佐木モール店の開店も予定しております。顧客の反応やリピート率等を注視し、迅速に今後

 の出店計画を検討してまいります。

 バラエティ市場では、2023年4月に発売した「スリール」の販路拡大、認知度向上に努めてまいります。ロフト

 やプラザ等での販売を行っておりましたが、それらに加え、3月にはドン・キホーテの一部店舗での販売が開始い

 たしました。引き続きWEB等での広告により認知拡大に努め、売上高の増加に繋げてまいります。

 海外事業に関しましては、中国での計画差異を補うべく、中国以外の国での新規販路の開拓を進めているほか、

 海外企業からのOEMの受託や、インバウンド需要の取り込み等、施策を実施してまいります。

(3) 経営上の目標達成状況を判断するための客観的な指標等

 当社グループは、継続的な事業の拡大を通じて、企業価値と企業体力を高めていくことを経営の目標に掲げております。経営指標としては、事業及び企業の収益力を表す各利益項目を重視し、特に売上高、営業利益及び経常利益の増額を目指してまいります。

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