コムチュア 【東証プライム:3844】「情報・通信業」 へ投稿
企業概要
文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。
当社グループが事業を展開するDX市場は、企業の関心の高まりと投資の増加に伴い、急速な成長を遂げており、この成長は今後も続くと見ております。
特に、生成AIなどの新しい技術の登場により、経営環境は大きく変化しており、これらの技術を取り入れることで、企業は多様な働き方の実現や新たなビジネスモデルの創出を目指しています。これらの目標を達成するためには、クラウドサービスなどのデジタル技術の活用は不可欠であり、社内システムのクラウド化、データの分析・活用、DX人材の育成などのニーズは、今後さらに増大すると見込まれています。また、システム開発の手法においても、ローコード開発やアジャイル開発などより迅速かつ柔軟な開発が求められており、これらを支えるプラットフォームやツールの需要は高まり続けると見ております。
このような環境の中で、当社はさらなる成長と高付加価値を目指し、新たな中期経営計画(2025年3月期~2027年3月期)を策定しました。ステークホルダーの皆様からの期待に応えるべく、サステナビリティ方針やビジョンを明確にし、これらを実現するための経営計画として位置づけております。DX領域へのシフトを加速し、2032年3月期には「売上高 1,000億円企業」へ挑戦いたします。
売上高はオーガニック(M&Aなどの影響を除いたもの)で年平均成長率10.0%以上の持続的な成長、営業利益率は13.0%を目標とする高成長・高収益経営を追求します。これを実現するため、お客様のDX支援だけでなく当社自身の変革も図る「コムチュア・トランスフォーメーション(CX)」の推進、プラットフォーマーやツールベンダーとの連携を強化し、次なるステージに向けた成長を加速します。
成長領域であるDX領域の売上構成比を現在の67%から80%以上へと高める目標のもと、グループ会社のエディフィストラーニング株式会社を活用したリスキリングを継続し、Microsoft、Salesforce、SAP、データ分析の4つの重要な成長領域へのリソースシフトをグループ横断で推進します。
そのために、「ベンダー連携」を軸にした営業プロセスの徹底による受注及び売上の拡大、ソリューションやテンプレートメニューの拡大による「提案力の強化」、適性の高い人材の積極的な採用と育成に加え協力会社との連携強化による「人材リソース拡大」という3つの主要な戦略を引き続き進めていきます。
加えて、成長加速のための戦略としてM&Aに積極的に取り組み、成長スピードの加速へと繋げます。さらに、優秀な人材の確保と継続的な待遇改善、エンゲージメントの向上、新人事制度における教育研修体系の充実など人的投資も強化します。
新たな事業領域として、お客様向けの生成AIの活用支援や教育サービスの提供を拡大します。また、社内のDX推進や基幹システムの刷新を進め、経営基盤の強化にも注力します。これらの取り組みを通じ、持続可能な成長と高い収益性を維持し、今後に向けた連結業績のさらなる向上を図ります。
① ベンダー連携によるDX領域へのシフトの推進
当社グループは、これからもITの大きな変化の節目をしっかり捉え、デジタル化にスピーディに対応し、絶え間ないイノベーションを続けることで、更なる成長を図っていきます。そのためには、グローバルなプラットフォームベンダー各社との連携の強化が必要となります。資格者の育成、当社独自のソリューションメニューの整備などに取り組み、継続的な拡大が見込まれるDX領域を核とした成長領域に、他社に先駆けた事業のシフトを継続してまいります。
さらに、提案段階からの営業連携により高い成長が見込まれる市場環境を背景として常に受注予算の3倍の案件総量を確保することで、良質な案件を受注し収益力を向上させてまいります。
② 提案力の強化
高付加価値経営の実践のためには、当社グループが提供するサービスの付加価値を上げることが課題と認識しています。グローバルなプラットフォームをベースにしたシステム構築の需要の高まりは、付加価値・収益性の高い提案機会の増加に寄与しています。さらには複合的にベンダー商材を組み合わせたソリューションの提供など、最適なものを組み合わせて提供することで複雑化するお客様のニーズにも対応しています。そのために、より高度なベンダー資格取得の促進による技術力向上に加え、新たに立ち上げたコンサルティング部門の強化などにより、提案力の強化と付加価値の提供にも積極的に取り組んでまいります。
③ 人材リソース拡大
人材は当社グループにとっての源泉であり、付加価値の高いサービスを提供するための最も重要な経営資源です。お客様のビジネスのデジタル化を支援していくために、プロジェクトマネージャーや高度なベンダー資格の取得などによる次世代を担う高スキル人材の育成に加え、新卒採用や中途採用によるコアとなる適性の高い人材の積極的な採用、既存社員のリスキリングによるグループ横断でのリソースシフトなどにより、人材の育成と補強を進めます。このためにグループ会社であるエディフィストラーニング社の教育ノウハウをグループ内で展開していきます。
また更なるリソース拡大のために、協力会社との連携によるリソース確保も重要な課題であり、コアパートナー化による、成長領域でのリソースの確保を進めてまいります。
中期経営計画(2025年3月期~2027年3月期)
経営理念
お客様には"感動"を 社員には"夢"を
サステナビリティ方針
社会課題の解決に対する貢献とともに持続的成長を果たしていくためには、様々なステークホルダーの価値観と事業活動が環境や社会に与える影響を踏まえた長期的な視野に立つ事業運営が求められます。
これらを踏まえ、当社グループではサステナビリティ方針を策定し、マテリアリティを特定しております。サステナビリティに対する課題の解決で社会とともに成長し、また成長戦略を通してステークホルダーとともに持続的に発展していくことを目指します。
サステナビリティ方針、マテリアリティにつきましては当社ホームページをご参照ください。
(https://www.comture.com/company/sustainability/sustainability.html)
事業戦略
ベンダー(グローバルプラットフォームベンダー)連携
・ | 提案フェーズからの連携による営業プロセスの強化により、案件総量を拡大します。 |
・
| プラットフォームに紐づく資格取得によるエンジニアの育成やソリューションメニューの開発により、技術力やサービス品質力を向上させます。 |
・
| 複雑化するお客様のニーズに対応すべく、複合的にベンダー商材を組み合わせたソリューションを提供します。 |
提案力強化
・
| 「お客様のささやきをカタチにする」ためのチームでの提案活動の徹底により、お客様満足度を向上させます。 |
・
| 提案フレームワークを活用した提案プロセスの標準化により、お客様に提供するサービスの付加価値を高めます。 |
・
| PM(プロジェクトマネージャー)の育成に加え、相互コミュニケーションの強化とナレッジの共有により、プロジェクト管理体制を強化します。 |
リソース拡大
・
| SPI(※)を活用した優秀人材の採用、ビジネスパートナー社との連携により、エンジニアリソースを拡大します。 |
・
| DX領域においては、レガシー領域からのリスキリングに伴い再配置する社員リソースを中心に拡大をはかり、営業機会を拡大します。 |
・ | グループ会社であるエディフィストラーニング社の教育ノウハウをグループ内で展開することで人材育成を加速させます。 |
| ※SPI:読解力・論理力・データを根拠とした判断力などを測定する適性検査 |
経営基盤の強化
DX化推進
・
| 生成AIなどを活用した業務改善とグループITインフラの強化により、業務効率と生産性を向上させます。 |
人的資本
・
| 働きがい向上と健康増進、タレントマネジメントによる人材の見える化など、人材の定着化と成長に努めます。 |
サステナブル
・ | 社内のコンプライアンス徹底に加え取引先との協業関係の強化により、企業価値を向上させます。 |
投資戦略
M&A
・ | DX領域における事業拡大に向けて資本効率重視で投資を行います。 |
人材投資
・
| 持続的な成長に向けた優秀な人材の採用、リソースシフトのためのリスキリング等により、体制を強化します。 |
・ | 働く環境や待遇の継続的な改善により、エンゲージメント向上に努めます。 |
事業・経営革新
・ | 企業ブランディング強化の取り組みにより、認知度の向上に努めます。 |
・
| 業務プロセスの見直しとシステム化、プロジェクト管理の徹底によるリスクマネジメントにより、内部統制の強化を実現します。 |
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