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企業概要

 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。

 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

(1)経営方針

 当社グループは、「テクノロジーで不動産事業に新たな付加価値を創造する企業へ」というビジョンの下、当社が培ったノウハウと進化し続けるテクノロジーとの融合により、人々の暮らしを豊かにする付加価値の高いサービスの提供と新たな市場への展開やグループ間の連携をより一層高めることにより、持続的成長と企業価値の向上を目指してまいります。

 当社の企業理念は、以下のとおりであります。

・Mission      「テクノロジーで人々の想いをつなぎ、豊かな社会を創造します」

・Vision       「テクノロジーで不動産事業に新たな付加価値を創造する企業へ」

・Corporate Message 「Smart Life with Us テクノロジーでくらしをゆたかに」

(2)経営環境及び経営戦略等

 経済・社会活動の正常化が進み、雇用・所得環境が改善する中、各種政策の効果もあり、緩やかな回復基調で推移しております。しかし一方で、国際情勢の不安やエネルギー価格・原材料価格の高騰による物価上昇の影響は依然として不透明な状態が続いております。

 当社が事業を展開する市場におきましては、デジタル化の進展を背景に、安定した通信インフラの重要性が高まる中、これまで以上に高品質のインターネット設備が求められております。また、5Gの普及やIoT、クラウドカメラといった付加価値サービスの需要拡大等、当社を取り巻く事業環境は常に変化しております。

 このような経営環境の下、当社グループは、企業価値の向上と持続的成長に向けて、デジタル社会の基盤である通信インフラの構築に貢献する企業として、既存サービスの改善、ニーズを捉えた独自性の高いサービス開発及び保守・サポート体制の強化によるサービス品質の継続的な向上に努め、幅広いニーズに応えられる総合力の底上げに注力してまいります。

 各報告セグメントにおける経営環境及び経営戦略は以下のとおりであります。

HomeIT事業

① 集合住宅向けISPサービス

 集合住宅向けISPサービスにつきましては、既存顧客との連携強化と営業体制の強化及び販売ネットワークの活用を促進し、サービス提供戸数の拡大を目指してまいります。

 主要顧客であるOEM提供先企業との連携を強化し、新築物件における当社シェアの拡大を図り、既存物件においては、導入率が上がり受注難易度が高まりつつある中、クラウドカメラやスマートロック等のIoTソリューションサービスの積極的な提案等により、これまでアプローチしきれなかった顧客の掘り起こしを図ってまいります。同時に、自社の営業力強化、既存の販売パートナーのフォローアップや、社宅管理代行との連携強化とともに、新たな販売パートナーの開拓を推進し、潜在顧客へのアプローチを増やすことで、新規顧客の獲得に繋げてまいります。また、これまで独自ノウハウを活かしてサービスを提供してきた戸建分譲地、公共施設、オフィスやホテル等の分野にも積極的に参入し、実績を積み上げてまいります。

② IoTソリューションサービス

IoTソリューションサービスの内、クラウドカメラサービスについては、集合住宅向けISPサービスのOEM提供先導入標準化を目標に営業を強化してまいります。また、販売体制構築を進めておりました飲食店や介護施設などの新たな市場への拡販を強化し、導入台数の底上げを目指してまいります。

 スマートロック等のIoTサービスにつきましては、パートナー企業との販売体制を強化し、集合住宅向けISPサービスOEM提供先をメインに集合住宅への拡販に注力してまいります。

③ サービス品質向上とコストの最適化

 安定した通信環境が求められる中、施工体制の効率化、導入後のトラフィック監視、保守及びサポート体制をより一層充実させ、すべての面において品質向上に取り組み、最適なサービス提供を目指してまいります。また、物価高の影響による通信機器等のコスト上昇に対して、フォーキャストの精度向上、機器の安定調達、効率的なリソース配分やプロセスの見直しを通じてコストの最適化を図り、競争力を高めてまいります。

 不動産事業

① 社宅代行サービス

 社宅管理代行サービスにつきましては、既存顧客との連携強化とともに、当該顧客のグループ企業及び取引先への展開に注力するとともに、当社がこれまで培った社宅ノウハウと運用体制を強みとして、新規顧客の獲得を促進してまいります。また、福利厚生社宅サービスといった新たなサービスの開始により、社宅制度導入の間口を広げ、潜在顧客へのアプローチを強化し、取扱件数の拡大を目指してまいります。

 同サービスを通じて確立した提携不動産会社ネットワークの活用につきましては、相互協力体制をさらに強化し、集合住宅向けISPサービスやクラウドカメラサービス等の当社サービスの拡販を図ってまいります。

② テナント運営サービス

 テナント運営サービスにつきましては、複合施設「LIVINGTOWN みなとみらい」の更なる認知度と集客力の向上を目指し、複合施設としての価値向上に注力してまいります。また、「競争優位性を生み出す実証実験の場」、「パートナー企業との協創の場」と位置付け、様々なパートナー企業の持つ技術を集結し、新たなサービス、事業モデルの可能性を追求してまいります。

(3)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等

 当社グループが経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標は、以下のとおりであります。

HomeIT事業:集合住宅向けISPサービスの提供戸数

 不動産事業:社宅管理代行サービスの取扱件数

HomeIT事業における集合住宅向けISPサービスは、当社ビジネスの中核であり、同サービスの収益は、サービス提供戸数に応じて計上されるストック型の収益モデルであります。従って当社は、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標を、集合住宅向けISPサービスの提供戸数としております。

 また、当該指標に加え、連結売上高、連結売上総利益及び連結営業利益を当社グループの収益性及び成長性を測る重要指標とし、各指標を継続的に拡大させることを目指しております。

(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題は次のとおりであります。

① 競争力の強化及び事業領域の拡大

 当社の主力である集合住宅向けISPサービスの市場におけるシェア獲得競争は、市場での導入率が高まるにつれ、競合他社との価格競争や新規参入業者の存在により、今後、より一層激しくなることが予想されます。

 当社グループが同サービスの持続的成長を実現するためには、競争力の強化及び事業領域の拡大が課題であると認識しております。この課題に対応するため、同サービスにおいては、営業体制の強化、サービスの安定提供、保守・サポート体制の充実等、全体的なレベルの底上げに取り組み、競争力強化を図ってまいります。

 また、当社グループの売上高は、集合住宅向けISPサービスの売上に集中しており、当社グループの同サービスへの依存度は非常に高い状況にあることも課題として認識しております。

 この課題に対応するため、同サービスへの依存度低減に向けて、IoTソリューションサービス及び不動産事業の拡大とともに、新領域への挑戦と成長への可能性を追求し、競争優位性を生み出す新たな事業、新たなサービスの創出に取り組んでまいります。

② 情報技術革新への対応と顧客ニーズを捉えた新サービスの開発

 次世代通信である5G、Wi-Fi6等の進展、AIやIoTをはじめとしたIT技術の飛躍的な進歩は、社会や生活に大きな変化をもたらし、それに応じて顧客ニーズもさらに多様化することが予想されており、当社グループの持続的な成長を実現のためには、情報技術革新への対応及び顧客ニーズを捉えた新サービスの開発が課題であると認識しております。

 この課題に対して、情報通信市場や先端技術の動向を注視するとともに、複合施設「LIVINGTOWN みなとみらい」を実証拠点として、技術力の高いパートナー企業との連携を強化し、5Gの社会実装に向けた検証を行うなど、競争優位性の高いサービス開発を進めてまいります。また、さらに多様化することが予想される顧客ニーズに対しても、設計、施工から保守・入居者サポートまでワンストップで提供している当社グループの強みを活かし、顧客のダイレクトな声を反映し、市場に求められるサービスの開発に取り組んでまいります。

③ 内部管理体制の強化

 当社グループの企業価値の向上と持続的成長のためには、コンプライアンスや財務報告に係る内部統制の整備を含む内部管理体制、事業環境の変化に対応できる組織力の強化が課題であると認識しております。当社グループは、内部監査による業務プロセスの整備・運用の継続的な是正活動やリスク管理の徹底、役員・従業員のコンプライアンス意識の向上を目的とした社内研修の定期的な実施により、コーポレート・ガバナンス体制の強化に取り組んでまいります。

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