エフピコ 【東証プライム:7947】「化学」 へ投稿
企業概要
(1) 基本方針
当社グループの研究開発は、多様化するお客様のニーズにお応えできる簡易食品容器を提供することを基本として、汎用トレー、刺身・寿司容器、惣菜容器、オードブル容器、耐熱・耐寒容器などの各カテゴリ別に新たな容器及び新素材の開発に取り組んでおります。当連結会計年度は昨年に引き続き、CO2の削減及びプラスチック使用量削減を目指した軽量化の研究、リサイクル原料を有効活用した素材の研究、透明性・耐熱・耐寒などの機能性容器の研究、生産性向上のための成形・押出・金型技術の開発に努めてまいりました。
(2) 研究開発の体制
研究開発の体制としては、製品開発1部及び2部、基礎技術研究室、生産技術部が各々製品等の改良、開発を担当し、他社が追随できない当社オリジナル製品の開発・改良を行っております。
総合研究所は、研究開発の設備が充実していることに加え、人材の育成を図っていく環境も整備しております。
なお、当社グループは、簡易食品容器関連事業の単一セグメントであるため、開発部門の経費を研究開発費として記載しております。当連結会計年度における研究開発費の総額は1,483百万円であります。
(3) 成果
① 生産技術及び素材
1) 水平リサイクルへの安全性を確保した「トレーtoトレー」「ボトルto透明容器」PETリサイクルシステムの生産性向上
2) マルチFPシートの素材を有効活用した「耐熱・断熱に優れた容器シリーズ」などの品種拡充
3) 耐熱耐油に加え耐寒性能を備えたPET素材「エコOPETシート」の安定生産
4) 耐寒PPと同等性能を備え、プラスチック使用量を約25%削減した機能シート「耐寒PPiP-タルク」の確立
5) PSP低発泡素材の改良によるプラスチック使用量削減製品の品種拡充
② 新製品の開発状況
プラスチック使用量削減の推進とCO2削減はもちろんのこと、ロースタック化、人手不足による省人化、プロセスセンター、セントラルキッチン化や宅配、冷凍食品など新しいマーケットの広がりが進んでいく中で、お客様の生産性と収益拡大に貢献できる機能に重視した製品開発を行い、主な成果として以下の製品を上市しました。
カテゴリ | シリーズ名 | 特長 |
寿司・刺身 | 麗角 | 低発泡素材によるプラスチック使用量削減,天面の広いシャープな蓋が特徴のシンプルな寿司容器シリーズ |
祝賀桶PT/氷河桶PT | 低発泡素材によるプラスチック使用量を削減した大型の寿司桶シリーズを展開,テープレス対応 | |
涼角 | ステージ形状の本体とシャープな蓋が特徴,ラベル機適正、テープレス対応,ドリップ機能抑制内かん合容器 | |
精肉 | Mアップ | 内かん合仕様で漏れを抑制,ボリュームよく盛り付けられる精肉容器,高発泡素材でプラスチック使用量も削減 |
しゃぶしゃぶ | 『冷しゃぶ』『温しゃぶ』を配色で季節を表現した新柄シリーズ | |
オードブル | シャトープラッター丸 | 安心かん合で蓋が外れにくいオードブル容器に低蓋を追加,コンテナ効率が向上 |
冷凍 | FTオーバル | 冷凍からレンジアップまで可能な耐熱・耐寒性能をもった 機能容器 |
FTデリプレ角 | 汎用的に使える耐熱・耐寒素材の機能容器シリーズに低蓋を追加 | |
米飯 | MSDレイア | ハカマ形状でボリューム感と天面の広い蓋でテープレスに対応した弁当容器シリーズ |
MSD穂高膳 | 安心かん合でコンテナ―効率の良い弁当容器シリーズに和風柄を追加 | |
MFPかすが | 電子レンジ対応のシリーズに高光沢の新柄を追加 | |
惣菜 | APクリアカップ | 内外かん合で漏れ防止機能容器,商品づくりの幅を広げるサイズを追加 |
AP-TS丸 | トップシール可能なカップシリーズ,内かん合蓋も同時リリース | |
MFPパシオ | 電子レンジ対応,広い蓋天面が特徴の内かん合の惣菜容器シリーズ | |
MFPパルマ | 輸送時に蓋外れしにくい内かん合かぶせ蓋形状を採用,惣菜、パスタ容器 | |
麺 | APオルカク | トップシール対応機能と豊富な中皿のバリエーションを展開,四角形内かん合の麺容器シリーズ |
APクレア | 側面合の麺容器シリーズに中皿を追加,商品づくりの幅を広げる | |
サラダ | APアーチ | アーチ形状の内かん合サラダ容器に汎用サイズを追加 |
APエルモ | コンテナ効率のよい低蓋を追加 |
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