エッチ・ケー・エス 【東証スタンダード:7219】「輸送用機器」 へ投稿
企業概要
文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 会社の経営の基本方針
当社は、「感性に訴える こだわりのもの造りを通じて お客様のライフスタイルを より個性豊かなものに演出する事に 挑戦し続ける」との経営理念に基づき、次の5項目を経営方針としております。
① お客様の立場で行動する
② 全ての品質を向上する
③ 世界的視野で行動する
④ 市場は自ら創造する
⑤ 環境との調和を図る
(2) 目標とする経営指標
当社は、収益重視の経営体質を目指しているため、売上高と経常利益を重要な経営指標として位置づけております。
(3) 経営環境および優先的に対処すべき課題等
当社グループが主とするアフターマーケットをとりまく環境は、ウィズコロナにともなう消費行動の多様化等でユーザーの消費行動に変化の兆しが見えはじめるなか、フェアレディZやシビックタイプRといった、スポーツタイプの車両を中心とする新車の納期遅延や受注停止により、当社が主なターゲットとするスポーツカーの新車が国内市場に行き渡らず、これらの新車をターゲットとした新規商材の売れ行きに影響を与える場面もありました。しかしながら、これまで取り組んでまいりましたブランディングの強化や、体感・体験の場を通じたHKSファン増加への取り組み、お客様とのつながりの強化、さらにはお客様の需要に沿った新商材の投入とデリバリー体制の強化等が功を奏し、国内・海外市場ともに、売上高は前期を上回りました。
今後の自動車業界においては、温室効果ガス削減などの気候変動対策、あるいは国外メーカーとの競争激化、消費者の消費行動や価値観の変化等を背景に、CASEにむけた取り組みがさらに重要となってまいります。特に電動化の分野では、世界各国で進むEVへの移行を背景に、国内各自動車メーカーもEVの開発に力を注いでおり、またコネクテッドの分野でも、各自動車メーカーがコネクテッドサービスに対応した車種を増やしており、車両のコネクテッド化が加速しております。また、カーボンニュートラルの分野においても、内燃機関に使用する脱炭素燃料の研究や、合成燃料に必要な二酸化炭素の吸脱着に関する研究が進んでおります。
このような状況のなか、当社は、対処すべき課題(経営目標)を以下のとおり設けており、その実現のための各種施策を展開してまいります。
①自身の経験を皆に共有し、互いに学び合い成長する。
・従業員は、自身の力量を把握し成長目標を設定、会社はカリキュラムを組んで従業員に学ぶ機会を提供します。
・ベテラン社員が培ってきた知識・経験を、若いメンバーに積極的に伝えることのできる環境を作ります。
・人事評価制度については、職制からの意見集約結果をまとめ、改定案の協議を開始します。
・各従業員が、自部署の職場環境について自ら提案し、改善を進める風土を作ります。
②トラブル対応においても、お客様に感謝される対応を心がける。
・お客様からの不具合報告・不具合品はただちに品質保証部門へ展開し、全社にて状況を把握。緊急度区分にならい、即時対応を行います。
・問題が起きても失敗から学び、確実な対策を実施し、お客様に感謝される対応を心がけます。
・TPM活動を通じ、責任者は現場メンバーと一緒に他部署の取り組みを見て学び、自部署、自身の現場に反映させます。
③常にお客様に関心を持ち、お客様を飽きさせない。
・定番商品、長く販売している商品のリニューアル・新シリーズ展開を積極的に推進します。
・バックオーダーの解消と在庫の適正化を推進。商品ランク毎に在庫目標を設定し、重要商材は安全在庫数の管理を行います。
④新たなお客様に向けた商品を展開し、世界中にHKSファンを増やす。
・グローバル展開をすすめるとともに、各拠点で現地車両に向けた商品開発を強化します。
・開発部門・営業部門とHKSテクニカルファクトリーが連携し、コンプリートチューニングカーの本格展開を開始します。
・スポーツカー向けにとどまらず、新たなカテゴリーへの商材展開で、新たなHKSファンを構築します。
・内製工場の利点を活かし、コアなHKSファンが満足する、魅せる製品づくりに取り組みます。
⑤地域・社会の役に立つ取り組みをすすめる。
・地域・社会の役に立つ活動、社会課題解決に向けた商品展開をすすめます。
・子供達に向けたHKSブランド認知を強化。将来のクルマ好き、HKSファンを増やす取り組みの検討を開始します。
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