ウエルシアホールディングス 【東証プライム:3141】「小売業」 へ投稿
企業概要
当社グループが主に事業を行うドラッグストア業界は、同業大手の出店や業界再編による規模拡大など、業種・業態の垣根を越えた競争が激化しております。また、円安・輸入物価の高騰を受けた食品をはじめとする消費者物価の上昇を受けて、消費者の節約志向は一段と強くなっております。長期的には、日本の少子高齢化により、労働力不足に対しての積極的な従業員の処遇改善の必要や高齢者の増加に伴う消費者ニーズの変化にも直面することとなります。
このような厳しい環境変化を成長の機会と捉え、当社では、「2024年2月期~2026年2月期中期経営計画」(以下、「中期経営計画」)を策定し、推進しております。中期経営計画では、「お客様の豊かな社会生活と健康な暮らしを提供します」という企業理念のもと、4大方針(「調剤併設」、「カウンセリング営業」、「深夜営業」及び「介護」)を軸としたウエルシアモデルを推進し、2030年にありたい姿として、「地域No.1の健康ステーション」の実現を目指しております。
以上の課題に対し、当社グループは次のように対処してまいります。
①既存事業の進化と深化
店舗の競争力強化を図るため、改装、調剤併設推進、商品力・カウンセリング力の強化を推進します。また、独自性且つストーリー性のあるプライベートブランド商品の開発、食品強化型店舗、都市型小型店舗、移動販売の新たな店舗フォーマットの開発に取り組みます。さらに健康サービス拡充による事業領域の拡大や介護事業の強化にも取り組んでまいります。
②M&Aの推進とグループシナジーの追求
グループ共通機能の相互活用や、ウエルシアモデルの推進によるグループシナジーの拡大による子会社収益の改善及びエリア戦略を推進してまいります。また、ドラッグストア事業に加え、周辺事業領域のM&Aを推進してまいります。
③デジタル化への対応
デジタルを活用した顧客サービスの開発、EC事業を推進すると同時に、店舗や本部業務の省力化、効率化、生産性の向上を図ってまいります。
④海外事業の拡大
Welcia-BHG(Singapore)の事業拡大のための収益改善及びその他アセアン地域への進出を目指します。
⑤組織・経営管理の高度化
グループ横断的な本部組織の最適化を図ります。
これらの取組みに加え、グループ規模拡大に伴い増大するリスクへの対応、内部統制及びリスク管理体制の強化を図っております。加えて、当社グループは、サステナビリティ経営の推進に継続的に取り組んでおり、「人権方針」、「環境方針」及び「商品・サービス方針」からなるサステナビリティ基本方針により、企業理念の実現と持続可能な社会の実現を目指しております。
中期経営計画の経営指標として、2026年2月期に、以下のとおり計画しております。
| 2026年2月期計画 |
売上高 | 1兆5,000億円 |
経常利益率 | 5.0% |
ROE | 15.0%以上 |
EBITDA (営業利益+償却費(のれん含む)) | 計画期間中の年平均成長率 10.0%以上 |
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