イオンファンタジー 【東証プライム:4343】「サービス業」 へ投稿
企業概要
記載事項のうち将来に関する事項は、当連結会計年度末において判断したものであります。
(1) 成長拡大への取組み
当社グループを取巻く環境は、日本国内の少子化によるマーケット縮小、アセアン市場の成長、こどもとその家族を取り巻く価値の変化に加え、原材料や人件費等のコスト増加、更には気候変動と社会課題に対する企業姿勢への意識の高まり等、新たな変化が表れており、成長拡大に向けてはこれらの対応が急務となっております。
当社グループは2024年度から「新中期経営計画」(2024年度~2026年度)を推進してまいります。同計画では、経営課題として「市場の変化に合わせた自らの変革」及び「自社の強みを生かした成長戦略の推進」を掲げ、従来から推進してきた企業理念体系の整備を進め、パーパス実現に向けた企業の方向性を示す「ビジョン」を更新し、こどもとその家族に向けた新たな提供価値を基盤とした事業開発を推進してまいります。
また「イオン生活圏」等を背景とした当社独自の強みを生かした成長戦略を推進し、セグメント別方針としては国内事業では企業成長を支える原資創出機能を重視してまいります。アセアン事業では第2の成長ドライバーとなるべく業態のローカライズとエリア開発をスピードと密度を持って進めます。中国事業ではV字回復に向けた経営体制の構築と次世代成長につながるサービス開発を推進します。更にサステナビリティ方針並びにマテリアリティにもとづく倶楽部活動を継続し、持続可能な社会への貢献と企業価値向上の実現に向け邁進してまいります。
(国内事業)
国内事業では、顧客の新たな期待価値に対応した業態開発を推進してまいります。2023年3月に1号店を出店し、自然環境を学べる屋内施設として高い支持を頂いている「ちきゅうのにわ」を拡大させてまいります。
同様に2023年4月に1号店を出店しました、「モーリーファンタジー」に子育て支援機能を併設した「子育て支援複合施設」や、こども一人でも遊べる機能を持つ「スキッズガーデン」の単独出店を継続拡大させ、こどもとその家族に向け、あそびを通じたこどもの成長と子育て支援としての提供価値を高めてまいります。
また、あそびの専門性に特化した業態である「カプセルトイ専門店」「プライズ専門店」については、引き続き出店領域を広げ、拡大してまいります。
そのほか、DXによる構造改革として、会員制度のデジタル化によるロイヤリティの拡大、イオングループとの会員IDの共通化等による集客拡大、本社および売場後方作業の効率化による人時生産性の拡大を図り、事業収益力向上を目指してまいります。
(アセアン事業)
アセアン事業では、コロナ以降の「あそび」へのニーズや需要は、依然として高く、各国共に業績の拡大が継続しております。このような需要増加に対応し、主力業態である「キッズーナ」に加え、プレイグラウンドのローカライズ化を進め、地域所得と施設規模別に出店業態をパターン化することにより収益向上を図ります。また、商業施設の規模に応じた業態開発を推進し、ひとつの商業施設内に複数出店を図る事により事業収益性の密度と効率性を高めてまいります。エリア戦略としては、主要都市だけでなく、地方都市や小規模施設マーケットの地域にも積極的な出店を進めてまいります。国別には人口動態、経済成長、イオングループの出店戦略を踏まえ、経営資源の配分に優先順位と強弱をつけた成長戦略を推進してまいります。
(中国事業)
中国事業では、経済活動の不透明感が継続する中、スリムな経営体制の構築に向け不採算店舗の閉店及び本社管理コストの圧縮を図ります。同時に既存事業の主力である「アミューズメント業態」の効率化を推進する一方で、高い安全性と接客レベルに独自の強みを持つ「プレイグラウンド業態」を拡大し、競争優位性を活かした出店を進めてまいります。
また高ROI、ローリスクの「戦略的小型店」を積極的に拡大し、CSC(小規模SC)やスーパーへの出店を進め、主力事業の収益力の強化を進めてまいります。更に収益チャネルの多面化を目指し、ECサイトでのファミリー向け物販販売サービスを推進してまいります。
(2) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当社グループの経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標(以下、「KPI」という。)は営業利益、ROE、自己資本比率であります。2024年度の目標値は売上高867億円、営業利益57億円、ROE15.4%、自己資本比率18.8%であります。当該KPIの各数値については有価証券報告書提出日現在において予測できる事情等を基礎とした合理的な判断に基づくものであり、その達成を保証するものではありません。
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