アバントグループ 【東証プライム:3836】「情報・通信業」 へ投稿
企業概要
当社グループのサステナビリティに関する考え方及び取組は、次の通りであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであり、実際の結果とは様々な要因により大きく異なる可能性があります。
(1) サステナビリティに関する考え方
当社グループの経営理念「100年企業の創造」は、社会の公器としての企業の存在意義と、持続的な発展を追求する姿勢を指します。私たちは経営情報の付加価値を高め、それを社会に貢献するミッションと捉えています。ステークホルダーとの連携の中、経済活動、環境保全、そして社会的公正のバランスを常に考慮した行動が、持続的な発展に繋がると確信しております。
(2) サステナビリティに関する取組
① ガバナンス
当社グループは、代表取締役を委員長とするコンプライアンス・リスクマネジメント委員会(以下、CRM委員会という)を設置し、コンプライアンス及びリスクマネジメントの状況を把握しリスク管理を適切に行うとともに、コンプライアンスの迅速な対応のため全社的なマネジメント体制を整えております。また、CRM委員会ではリスク及びコンプライアンスに関する重要項目とそれらに対する目標を設定し、モニタリング及びリスク対策に関する協議を定期的に実施しています。重要な情報についてはCRM委員会の事務局であるグループCROより取締役会に報告し、適宜更なる議論を行っております。
② 戦略
a. サステナビリティ戦略
ⅰ)環境-気候変動
当社グループによる温室効果ガス排出量は、燃料の使用等に伴う直接排出(Scope1)はゼロであり、電気、蒸気、熱の使用に伴う温室効果ガスの間接排出(Scope2)は2023年6月期で358.734tでした。他方、原材料の調達、従業員の出張、廃棄物の処理委託等により発生する間接排出(Scope3)は2023年6月期で11,119.281t-CO2でした。中長期的には事業拡大に伴う排出量の増加は避けられない状況下、適正な勤務時間・在宅勤務の推奨を通じて電力の過剰消費を抑えることに加え、カーボンオフセットにより2030年6月期までに温室効果ガス総排出量 Scope1,2 18年6月期基準(720t)で50%削減、Scope3 18年6月期基準(5,481t)で30%削減を目指します。
ⅱ)社会-顧客に対する責任
当社グループにとっての最大のリスクは、サイバー攻撃により、お客様へのサービスの提供の継続性が失われることと考えております。特に当社グループの提供するサービスはお客様の決算情報の作成、経営判断に貢献する情報の生成と開示という、企業の存続に関わる重要な情報の形成に広く貢献しているため、当社グループのサービスの継続性は非常に重要な問題であると考えております。こうしたリスクに対してはCRM委員会で適正なBCPを検討し、その経過を取締役会に報告することとしております。
b. 人材の多様性の確保を含む人材育成の方針
ソフトウエアドリブン戦略により、1人当たり営業利益にて計測される価値創造生産性の向上を目指し、報酬還元や人的投資を行い、これにより、人財価値創造を実現していきます。
サービス提供だけにとどまらず、ソフトウエアを生み出すのも人財であり、人財価値創造により事業成長が持続可能なものとなります。
上記ビジネスモデルを支える人財戦略として、以下3点に注力していきます。
ⅰ.事業戦略実現のための育成と採用
<基本の人財方針>
アバントグループでは、企業理念である「100年企業の創造」に向けたグループメンバー共通の行動指針を「OPEN、VALUE、 STRETCH」の三つに集約し、共通のVALUEとしています。
オープンなコミュニケーションを基本とし、常にお客様のために挑戦し続ける人財の育成、採用に力を入れていきます。
Open オープンコミュニケーション
Value お客様満足の追求=価値創造
Stretch 変化を楽しみ、最善へ挑戦し続ける
<事業戦略とリンクした人財方針>
事業ポートフォリオ、人財ポートフォリオを始め、全ての起点をソフトウエアとし、ソフトウエアドリブン戦略により戦略マテリアリティ実現を目指します。
人財戦略もソフトウエア軸で行い、事業規模やナレッジ蓄積の状況に応じてどのような人財が最適解か判断し、当社グループ成長に必要な人財の採用及び育成アクションに繋げ、事業成長を加速させます。
また、『企業価値の向上に役立つソフトウエア会社になる』を実現するため、従業員の自社の企業価値向上意識を高め、従業員が自らの行動を通じて企業価値向上に貢献し、主体的な取り組みにつなげてもらうとともに、中長期的な成果を他のステークホルダーと共有することを目指し、社員向けインセンティブ・プランであるRS信託(株式報酬制度)を導入しました。
ⅱ.従業員のやりがい向上
十分なスキルを保有し、やりがいをもって仕事に取り組むことで、パフォーマンスの最大化を図ります。外部アセスメント(GPTW®)のスコアを1つの指標としており、グループ各社はGPTWスコア70%を重要KPIとして設定しており、マネジメントはその進捗に責任を負う体制を整備しています。
PDCAサイクルを回し、アクションの妥当性を検証することで、スコアは確実に向上しており、透明性高く、会社と個人がともに成長しあえる環境作りに向け、取り組みを推進しております。
ⅲ.将来のアバントグループを支える次世代リーダー人財の育成
次世代のマネジメントチーム構築に向け、人財パイプラインの可視化を図り、人財強化を図ります。
グループのビジネス成長をけん引する若手次世代リーダーの発掘及び育成のためのプログラムを実施し、将来のアバントグループを支える人財の育成、後継者パイプライン強化を目指します。
③ リスク管理
当社グループは、新中期経営計画の達成、既存事業基盤に影響を与える可能性のあるリスクを年間で見直し、「経営危機リスト」として整備しています。当該リストでは、重大な影響を与える可能性のあるリスクを「重要リスク」、さらに「重要リスク」のうち平時の統制に加え迅速な有事対応を必要とし、リスク回避・低減・移転等の対応を優先的に着手すべきリスクを「特に重要なリスク」と整理しています。各「重要なリスク」については、グループ全体として重点的な統制活動を推進し、「特に重要なリスク」を主にその統制状況について定期的なモニタリングやその有効性を確認し、改善事項の提言等を実施することでリスクマネジメントサイクル(PDCA)を回すとともに、その他リスクマネジメントの浸透・徹底に必要な活動を行っています。
④ 指標及び目標
サステナビリティに係る指標として当社グループでは、以下の指標をKPIとして設定しております。
a.環境係数
| 2022年6月期実績 | 2023年6月期実績 | 目標値(2030年6月期) |
GHG排出量(t-CO2) | 7,962.214 | 11,478.015 | 4,197.078 |
GHG排出量(うちScope2) | 513.138 | 358.734 | 360.049 |
GHG排出量(うちScope3) | 7,446.076 | 11,119.281 | 3,837.029 |
電力使用量(千kWh) | 1,146 | 975 | - |
うち再生可能エネルギーの比率 | 100 | 100 | - |
b.社会係数
| 2022年6月期実績 | 2023年6月期実績 | 目標値 |
GPTWスコア |
|
|
|
㈱アバント | 59 | 66 | 70 |
㈱ジール | 65 | 70 | 70 |
㈱ディーバ | 67 | 67 | 70 |
(注)1.労働者の男女の賃金の差異についての実績は、「第1 企業の概況 5 従業員の状況 (4) 管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の差異」に記載しております。
2.2023年6月期のGHG排出量実績に関しまして、Scope2における算出に使用しています2023年4月から2023年6月までの電力会社係数が未公表のため、2023年3月の電力係数を使用して算出しております。該当期間の電力係数が環境省より公表後、再算出した際にGHG排出量実績が変更される可能性がございます。
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