アスタリスク 【東証グロース:6522】「電気機器」 へ投稿
企業概要
当社グループの研究開発活動は、すべてAsReader事業に属しております。
当社グループの研究開発の大部分を当社が行っており、一部ハードウエア及びソフトウエアの開発を中国の子会社(大連明日星科技有限公司)が担っております。顧客企業がIoT活用やDXなどを推進することができるようなAsReader製品の開発を進めております。
当社の主力製品であるバーコードリーダーやRFIDリーダーは、スマートデバイスに接続して利用する製品です。スマートデバイスの代表的な製品であるiPhoneは従来よりライトニングコネクタを使って接続していましたが、昨今のiPhoneではUSB Type-Cコネクタが採用されています。これにより、iOS製品とAndroid製品の接続コネクタのUSB Type-Cへの統一が進んできています。このようなスマートデバイスの環境変化によって、iOS製品とAndroid製品どちらにも接続するニーズに対応する製品開発を行いました。
研究開発のカテゴリとしては、自動認識の分野で目に見えるものを識別する画像認識技術と、目に見えないものを識別するRFID技術を2つの柱とし、それぞれの新製品に繋がる基礎技術の研究を行っております。主な研究開発の成果は以下のとおりであり、当連結会計年度における当社グループの研究開発費は8,537千円となりました。
(1)画像認識技術(モノ認識、人追跡)の研究の成果
前期から引き続き人検出・動体追跡、画像合成、画像追跡などの技術開発を実施してまいりました。画像追跡を応用した、人物追跡の技術は、当社子会社である株式会社自動レジ研究所が経営するうどん店「こがね製麺 草津栗東店」のレジシステムで実運用を開始し、注文から支払いまでを自動化したうどん店としては世界初の自動レジシステムとして構築いたしました。また、スーパーマーケットや小売店で商品登録から支払いまでの人物を追跡し、レジシステムとの連携をする実証実験を実施し、追跡精度向上の研究を進めています。さらにシステムの安定性や導入のしやすさをより良くするために、エッジ処理をする製品の研究を進めています。
(2)生体認証技術(顔、虹彩、声紋)の研究の成果
画像認識技術の一貫で顔や虹彩の認証、また声紋の認証など複数の生体情報を組み合わせた認証技術の研究を進めています。この研究開発の応用利用として、当社製品にAsReader GoMAがありますが、生体識別の機能を追加し、写真や動画、マネキンなどでの「なりすまし対策」によるセキュリティーを強化し、認証スピードが向上したAsReader GoMA Proを開発しました。。本製品では、施錠システムとの連携機能を強化することで、店舗での会員管理やビルの入退室管理などで利用しやすくなり、当社の顔認証クラウドサービス「AsReader One(アズリーダーワン)と組み合わせることで、より利便性の高いシステムを提案できるようになりました。また、家庭やSOHO向けの省電力でバッテリー稼働が可能なGoMA Homeを開発し、より多くの利用シーンに合わせた提案が可能となりました。
(3)バーコードリーダー、RFIDリーダーの研究の成果
市場では、スマートデバイスのカメラを利用したバーコードリーダーの認知が進んできており、スーパーマーケットにおいても買い物客自身が、スマートデバイスを使ってバーコードを読む姿が一般的になってきております。弊社では従来からスマートデバイスのカメラを使ったバーコードリーダーの製品化を行っています。このようなスマートデバイスのカメラを使ったバーコードリーダーの読取性能(スピード、傾き、回転、汚れ・カスレなどの難読コード、読取距離)を大幅に向上させ、弊社が掲げるスマートデバイスによる業務改革を後押しする製品であるAsCameraXを開発しました。また、薄型軽量のニーズに合わせて、スマートデバイスと組み合わせたときの薄さ、軽さを徹底的に追求したモデルAsReader SLIMを開発しました。RFIDについては、お客様のニーズに基づいた受注生産として販売していた「Reading Tub」の構造の改良と読取精度をさらに向上させ、サイズを固定することで、日本国内に加え、アメリカ、ヨーロッパ、中国を中心とした一般販売への移行を進めました。
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