アイビー化粧品 【東証スタンダード:4918】「化学」 へ投稿
企業概要
当社は、気候変動などの地球環境問題への配慮、人権の尊重、従業員の健康・労働環境への配慮や公正・適切な処遇、取引先との公正・適正な取引、自然災害等への危機管理など、サステナビリティを巡る課題への対応は、リスクの減少のみならず収益機会にもつながる重要な経営課題であると認識し、中長期的な企業価値の向上の観点から、これらの課題に積極的・能動的に取り組んでおります。
(1)ガバナンス
当社は、化粧品会社であり、世界中から原料や資材を調達しております。そのため、地球温暖化による異常気象は、原料や資材の調達に大きな影響を及ぼします。SDGsの理念への賛同を前提に、現業プロセスの範疇で地球環境への配慮を行う製品の企画・開発・製造を行っております。
次期においては、ISOを活用し、管理責任者より「ISOを活用して取り組む経営課題」として“地球温暖化防止への指標づくり”を指示しております。
当社は、定期的に取締役会等において、担当役員より「サステナビリティを巡る課題への対応」「将来的なSDGsプランの策定及びその実行状況」について報告を行います。また、会社方針については、トップダウンで行うものの、社員各人の見識・経験に敬意を払い、ボトムアップによるアプロ―チにより、当社が取組可能な地に足のついた取組を行ってまいります。担当役員またはISO管理責任者及び事務局は、各部門が掲げた目標に対する進捗チェックを行い、翌期に掲げる取組及びその指標についてコミットします。
(2)戦略
地球環境への配慮等、SDGsの考え方に沿った原料・資材の選定、製品設計を原価目標範囲の中で積極的に検討します。各部署においては、各部門が責任範囲の中で工夫をすること、かつ製品戦略会議等の共有の場で知恵を出し合って方針に沿った製品開発を行うこととします。ISOを活用し将来的なSDGsプランの策定に向けて、サステナブルな取組を通し、今後の課題設定やターゲットとする指標等を検討します。その活動により、当社らしい本来の目的を充足させるようなオリジナルなSDGsプランと指標の策定を目指します。
当社が製造している製品の設計段階において、部材の点数を少なくする、容器廃棄が少なくなるようにリフィール製品も提供する、自然環境に配慮した資材・原料を選択する、製造過程で発生する有機廃棄物を含む排水は廃水処理を行う、などの対応を行なっております。
当事業年度におきましても、次期新製品「アイビーアトラクティ」シリーズへのバイオPET樹脂使用資材の採用を行ったり、取扱説明書のQRコード化の推進による紙資源の削減、廃棄となる製商品・資材・原料の削減に取り組みました。
(3)リスク管理
当社は、各担当役員が気候変動などの地球環境問題への配慮、人権の尊重、従業員の健康・労働環境への配慮や公正・適切な処遇、取引先との公正・適正な取引、自然災害等への危機管理など、「サステナビリティを巡る課題への対応」の基礎となる地球温暖化の状況とその影響を把握し、社会全体や当社に与える影響について、調査、確認し、その対策を立案し、定期的に取締役会等で報告します。
(4)指標及び目標
次期においては、経営方針に基づき、各担当役員がサステナビリティを巡る課題への対応について、目標値の確認及び再設定を行います。また、ISOを活用し、管理責任者より「ISOを活用して取り組む経営課題」として“地球温暖化防止への指標づくり”を指示しております。製品の企画・開発・製造における具体的なサステナビリティ留意点に関しては、鋭意更新される日本化粧品工業会・サステナビリティ推進委員会発信の指針を参考に運用していくこととします。
具体的なサステナビリティ運用指針としては、
a.リデュース
軽量化・薄肉化の推進、包装の簡素化の推進、詰替え・付替え製品の普及による材料の削減、内容物の
コンパクト化による容器・材料の削減、直接の容器内の不要な空間削減の推進、各自治体の定める適正
包装に関する条例及び化粧品公正取引協議会の化粧品適正包装規則の遵守
b.リユース
詰替え・付替え製品の普及による本体容器の再利用の推進、詰替えやすさ・付替えやすさの向上(開封
のしやすさ、詰替え付替え時間の短縮、注ぎやすさ等)、エアゾール製品にガス抜きキャップを装着する
ことにより、収集・処理の安全化と再資源化の推進
c.リサイクル
お客様による部品の分離及び洗浄が容易な構造の推進、リサイクル適性を重視した素材選定の推進
(単一単素材化、複合素材・材料の易分離化、等)、再資源化後の材料の安全性担保のために、内容物に
接触しない部品においても人への安全性に影響のない材料の仕様の推進(食品接触対応材料等)、ガ
ラスびん3R促進協議会の定める「3Rのためのガラス容器自主設計ガイドライン」に準じる。
d.リニューアブル
再生材の使用比率の向上、バイオマスプラスチックの利用
e.廃棄の極小化
廃棄する製商品・資材・原料の削減、中身を最後まで使い切れる容器の利用
f.エネルギーコストの削減
水道光熱費の削減、再生エネルギーの活用、紙使用量の削減,非木材紙やFSC(森林管理協議会)等の
認証紙の使用
等を掲げ、それぞれについて定量的な目標値(翌期及び2030年までの長期目標値)を設定いたします。温室効
果ガス排出量等の計測についても、検討してまいります。
(5)人的資本(人材の多様性を含む)に関する「戦略」
女性の活躍促進を含む社内の多様性の確保につきましては、社内に異なる経験・技能・属性を反映した多様な視点や価値観が存在することは、会社の持続的な成長を確保する上での強みとなり得る、との認識に立ち、社内における女性の活躍促進を含む多様性の確保を推進しております。当社は、化粧品会社であり、登録されている顧客の約86%が女性であることから、特に積極的に取り組んでおります。
人材の多様性確保に向けた方針・実施状況の開示につきましては、女性・外国人・中途採用者の管理職への登用等、中核人材の登用等における多様性の確保についての考え方と自主的かつ測定可能な目標を示すとともに、その状況を開示します。また、中長期的な企業価値の向上に向けた人材戦略の重要性に鑑み、多様性の確保に向けた人材育成方針と社内環境整備方針をその実施状況と併せて開示します。
令和5年6月29日現在、女性役員は2名(全取締役に占める比率22.2%)です 。当事業年度におきましては、女性管理職は11名(管理職全体に占める比率23.4%)です。男性社員の育児休業取得率は、0.0%でした。
今後5年以内に、全取締役に占める女性役員比率を30.0%以上に、管理職に占める女性管理職比率を35.0%以上にしてまいります。男性社員の育児休業取得率の向上、及び外国人の管理職登用につきましては、今後の事業展開を鑑み、適時、判断してまいります。
また、人材の育成についても、ISOによる教育制度を活用し、必要な研修やOJTを行ってまいります。
- 検索
- 業種別業績ランキング