企業兼大株主東鉄工業東証プライム:1835】「建設業 twitterでつぶやくへ投稿

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企業概要

「Z-2 生産性向上/技術開発」においては、技術開発により安全性、生産性の向上を図り、工事量増大に対応す

 るための施工力を強化するとともに、協力会社との強固なパートナーシップのもと、施工体制の維持・強化を図ることを目的に数多くの技術開発を実施してまいりました。鉄道工事等を中心とした土木事業では線路保守作業用アタッチメント改良、駅改良工事やホームドア基礎工事に伴う鋼製覆工の開発施工、電化柱耐震補強に関する施工冶具、移動式架設昇降吊り足場(シャトルX)、建築事業では柱杭スポッと工法、スマートウィクシス工法、スマートボクシス工法、ハーネスと一体型アシストスーツの開発、環境事業では壁面緑化(トスラシステム)、木陰のトンネル、屋上緑化(トモス緑化システム)、仮設緑化ユニット及び仮設壁(仮囲い壁面緑化)などの製品と工法の技術開発を行ない、社会貢献出来るように事業を進めています。

 当期において、当社グループが支出した研究開発費の総額は15百万円であります。

 なお、セグメントごとの主な研究開発活動は次のとおりであります。

(土木事業)

 当期における研究開発費の金額は8百万円であります。

① 小型突き固め機械(軌陸4頭TT一体型線路こう上装置)

 閑散線区や地方公民鉄で突き固め作業の機械化ニーズが高まる中、汎用性の高い突き固め機械の開発が望まれています。そこで、2021年度から線路こう上装置と既存の軌陸4頭タイタンパを一体化し、軌陸4頭タイタンパのオペレータが線路こう上作業の操作をすることで突き固め作業の省力化となる小型突き固め機械の開発を進めてきました。今後は更なる施工品質の向上を目指して機能向上を進め、突き固め作業の効率化を図っていきます。(特許取得済)

② 駅改良工事とホームドア基礎工事に伴う鋼製覆工板開発施工

 ホーム関連工事において日々の撤去、復旧に時間を要していた木製覆工から、施工が容易な鋼製覆工板(点字タイル付き)の開発をしました。このことにより駅改良工事やホームドア基礎工事に対する本作業の施工時間が確保され、生産性が向上しました。更に点字タイル付きとしたことで安全性と環境への配慮をしながら、工事を進めることが可能となりました。(特許出願中)

③ 電化柱耐震補強に関する施工冶具

  2021年2月に発生した福島県沖地震により、東北新幹線高架橋上に建植されたPC電化柱が折損・傾斜の被害を受けたことからPC電化柱耐震化の更なるスピードアップが求められております。当社においても2022年度よりPC電化柱の耐震補強工事を受注し、施工を進める中で開発した各種施工冶具は、PC電化柱と壁高欄との空間が狭隘な個所で、鋼管ユニットを吊り上げ回転させながら所定の位置に据え付ける等の施工の効率化を図るもので、施工性と生産性の向上が可能となりました。(特許取得済)

④ 移動式架設昇降吊り足場(シャトルX)

 鉄道上空に建設された歩道橋の修繕作業に特化した移動式架設昇降吊り足場(シャトルX)を開発しました。足場が施工箇所に移動した後で作業床が上下する機能を有しているため、作業毎に組立・解体する必要がなく安全かつ効率的な施工が可能です。また、軌陸高所作業車による施工と比べてCO2削減効果が向上することから環境に優しい工法となっています。(特許取得済)

(建築事業)

 当期における研究開発費の金額は2百万円であります。

① 柱杭スポッと工法

 二重鋼管接合により基礎を小型化、コスト・工期の低減を可能とし、ホーム上家の新築・建替え工事を改善する環境に優しい工法にて工事を進めています。(特許取得済)

② スマートウィクシス工法・スマートボクシス工法

 従来のホーム上家の耐震補強工事に於いて、鉄骨部材を溶接により接合させていましたが、終初電間合いでの短時間での溶接工法では時間が掛かる、火花養生、支障移転等により工期やコスト、安全面に含め多くの課題があった為、溶接では無い、ボルト接合工事にて部材を補強させる工法にて、工期短縮、コスト削減、火災等の安全リスクを無くす工法を開発しました。補強工法はホーム上家柱に補強部材をボルト接合のみで補強する工法です。(特許出願中)

③ フルハーネスと一体化出来るアシストスーツ

 労働人口の減少、女性活躍、高齢者の就労促進と言った、時代背景の中で現場作業での身体の負担軽減の為、アシストスーツと墜落制止用器具(フルハーネス)が一体化出来るスーツを開発しました。フルハーネスと一体化出来るアシストスーツはフルハーネスと脱着可能で洗濯が可能なこととアシストスーツのみでの使用出来る構造となっており、アシスト力にて身体の負担低減を図っています。(特許出願中・意匠取得済)

(その他)

 当期における研究開発費の金額は4百万円であります。

① トスラシステム(壁面緑化)

 自動灌水装置を備え、耐候性・耐久性優れた基盤と植栽バックに覆われたオリジナル培養土を用いて、壁面を自由なデザインで緑化します。植栽バッグの採用で表面は不織布に覆われ、通行する方々への配慮を図っています。本工法はビル・駅関連施設等に採用され、放熱抑制効果を発揮しています。またトスラシステムのCO₂削減効果について定量的に分析するため、産学連携で研究を進めています。(意匠取得済)

② 木陰のトンネル(暑熱緩和対策)

 暑熱緩和対策として開発した「木陰のトンネル」が、2022年ウッドデザイン賞を受賞しました。木質系循環資材を使ったアーチ状のフレームとネットにより創り出された3次曲線で、動きのある愉しい木陰を表現しています。ネットに誘引した植物による木陰は、体感温度が2℃~3℃低下し涼しさを提供します。(意匠取得済)

③ トモス緑化システム(屋上緑化)

 これまで施工していた苔緑化マットは、経年による排水性能の低下により排水保護マットが保水し苔に悪影響を与える、または雑草が発芽することがあります。排水性能低下を防ぐため、見切りレンガの重量を負担しつつ安定した排水経路を確保する金具をステンレスで製作しレンガの目地部に設置することで、排水性能向上を図りました。(特許取得済)

④ 仮囲い壁面緑化(仮設緑化ユニット及び仮設壁)

 フラットパネルにオリジナル木製ユニットを組み合わせ、建設現場の仮囲い壁面に自動灌水装置付き壁面緑化を設置し、建設現場周辺の街並みや景観の調和を図りながらヒートアイランド現象の抑制に貢献します。(特許取得済)

⑤ 鉄道関連製品の試験及び開発

 鉄道関連製品の製造・販売をしていますが、鉄道会社に向けた鉄道関連製品の試験及び開発を行っています。

 当社では、土木事業、建築事業の各種開発と環境に優しい環境工法開発を通じ、もともとの技術と新技術を融合し、社会インフラの推進に貢献出来るよう事業展開を進めていきます。

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